緊張しましたね。

――味の素スタジアムのような大規模のスタジアムと劇場。緊張の種類は違うものですか?

全然違いますね。私は大きい場所ではあまり緊張しないな…。

――劇場はファンの皆さんが目の前にいるから?

それもあります。大きい会場だと基本的にメンバーがいっぱいいるので、一人じゃないから心強いんです。だから“楽しもう!”っていう気持ちが一番になるんです。“この空間を自分も楽しんで、皆さんにも楽しんでもらおう”っていうことに一番力を入れるんです。

でも劇場公演になると“楽しむ、楽しませる”だけじゃなくて、表現するのを身近でファンの皆さんに感じてもらえて、それが自分も嬉しいから“パフォーマー”かつ“女優”になれる気がするんですよね。

例えば、曲を歌っているときの表情は、大きい場所だと後ろにいる人には見えないし、モニターに映っているかというとそうでもない。もちろん全力でやってるんだけど、その自分を大きい会場では見てもらえないという、さみしさがあるんです。

だけど、劇場だと後ろの人まで表現力が伝わるから、伝わったらこっちの“勝ち”だとも思うんです。表現、顔、身体の使い方が本当に大事になってくるんです。だから一曲、一曲踊り方を変えようって心の中で決めているのは、劇場ならではの目標なんです。

――劇場では女優さんにもなれる?

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