左から、田口トモロヲ、池松壮亮、峯田和伸、三浦大輔 左から、田口トモロヲ、池松壮亮、峯田和伸、三浦大輔

三浦大輔の新作舞台『母に欲す』が7月10日、東京・PARCO劇場で開幕。初日前日には、演出も手がける三浦、キャストの峯田和伸(ロックバンド・銀杏BOYZ)、池松壮亮、田口トモロヲが同劇場で会見を行った。

舞台『母に欲す』 チケット情報

「息子にとって母親とは」をテーマにした作品。三浦は「マザコン讃歌じゃないですけど、マザコン万歳みたいな芝居。息子は誰でもそういう思いを抱えている。そういうところを見ていただけたら」と見どころを話す。

峯田と池松は兄弟という役どころ。峯田は三浦が監督した『ボーイズ・オン・ザ・ラン』など、俳優として映画にも出演しているが、舞台出演は今回が初めて。「きのうの夜の2時に、三浦さんから『ごめん、峯田くん。追加でせりふを入れて』って言われて、そこから眠れなくて。台本がどんどん変わっていくという夢を見て、俺もうどうしたらいいか分からないまま朝を迎えました」とはにかみ笑い。弟役の池松は「ベストを尽くします」と言葉少なだが、互いの印象を聞かれると「峯田さんの魅力はひと言、ふた言では語れません。本当に尊敬しています」と言葉に力を込めた。そんな池松に、山形に住む自分の弟と感じが似ていると話す峯田。「僕も役者・池松くんを本当に尊敬してます。今回、弟が池松くんでよかった。すごく助けられました。これから1か月(の本番が)ありますけど、何とか頑張ります」と意気込んだ。

田口は兄弟の父親役。田口が2003年に初監督した映画『アイデン&ティティ』で峯田を主演に起用。以来、峯田から田口は「東京のお父さん」と呼ばれているという。田口は俳優・峯田について「峯田くんの素晴らしいところは全身全霊で本気でガチンコでどんな場面にも挑んでいくところ」と絶賛。

今回、峯田は公演主題歌『母に欲す』の作曲も手がける(作詞は三浦、作曲は『あまちゃん』などで知られる大友良英と共作)。「メロディも含めていい曲ができた。銀杏の曲ではないですけど、自分で生み出したという自負もあって、三浦さんといいものが作れたと思います。もう銀杏では、お母さんをテーマにした曲は作れないですね」と熱く語った。なお、この主題歌のCDは公演期間中、会場限定で販売される。

舞台は7月29日(火)まで。