『猿の惑星:新世紀(ライジング)』 (C)2014 Twentieth Century Fox

『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』のその後の物語を描く映画『猿の惑星:新世紀(ライジング)』の最新予告編映像とポスター画像が公開になった。ポスターには“ヒトの世紀が終わろうとしている”というショッキングなコピーがデザインされているが、上部には人間と猿が額を寄せ合うドラマティックな場面が描かれている。

最新予告編映像

『…創世記(ジェネシス)』では、シーザーという一匹の猿が突然変異的な進化を遂げ、彼の先導によって猿たちが進化し、人間に反旗を翻すまでが描かれたが、最新作はその10年後が舞台となる。生き残った人間たちは深い森に逃げ込み、独自のコミュニティを作り上げていた。彼らは知能を持った猿たちに襲われる恐怖と戦いながら、人類がかつて謳歌していた暮らしを取り戻すべく、猿たちを率いるシーザーと交渉することを希望する。一方、シーザーも平和を望んでいるが、人間と共存するべきか、彼らと対立して戦いを続けるべきか迷う。進化した猿が選ぶのは、共存か? それとも最終決戦か?

このほど公開された予告編では森で暮していた人間たちと猿が再び対峙し、戦争の危機が訪れる。猿のリーダー、シーザーと人間側の代表マルコムは交渉を続ける中で友情が芽生えるが、怒りをコントロールすることができない人間、猿によって両者は衝突する。アクロバティックなアクションと緊迫した駆け引き、それぞれのキャラクターの内面をえぐるような描写が短い時間にギュッと凝縮された予告編だ。

思い返せば、『猿の惑星』シリーズはSF的な設定を用いて、現実の戦争や人種の問題、差別、政治などの要素を巧みに物語に取り込んできた。本作も現実の出来事や事件、ドラマを連想させる展開が待ち受けており、観客にとっても緊迫感のある作品になるのではないだろうか。また、シーザー役の名優アンディ・サーキスは「シーザーは人間の愛情をたっぷり注がれて育った猿だから、人間を心から憎んでいるわけではない。しかし、そのことを他の猿たちに知らせることができずに苦しんでいる」と説明しており、キャラクターたちのドラマも観客の心にズシリと響くものになりそうだ。

『猿の惑星:新世紀(ライジング)』
9月、全国ロードショー