『トランスフォーマー/ロストエイジ』(C) 2014 Paramount Pictures. All Rights Reserved. HASBRO, TRANSFORMERS, and all re

マイケル・ベイ監督が手がける超大作シリーズの最新作『トランスフォーマー ロストエイジ』の特別映像がこのほど公開された。“IMAX撮影の舞台裏”と題した映像で、ベイ監督が最新のIMAX3Dカメラをまわして街を破壊し尽くす場面がおさめられている。

『トランスフォーマー ロストエイジ』動画

本作は謎の金属生命体“オートボット”と“ディセプティコン”の争いを主軸に、オートボットと共に戦う人間たちの姿を描いたアクション大作。最新作は、前作の3年後を舞台に発明家のケイドら人間たちと、オプティマス・プライムらトランフォーマーが手を組んで、地球外より襲来した新たなディセプティコン、ロックダウンと戦いを繰り広げる様を描く。

本シリーズでは前作から3Dカメラが導入されたが、新作では最新のIMAX3Dデジタルカメラを全編に渡って導入。フィルムのIMAXは大きく、重く、冷却用のファンの騒音など撮影に際して問題も多かったが、新型ははるかに小型でベイ監督は「スケールの大きな作品にふさわしい技術だ」と語る。特別映像では撮影用クレーンやポルシェに取り付けられた新型IMAXが撮影現場で大活躍する光景が収録されている。

本作でもILMによるVFXが効果的に使用され、自動車が金属生命体に変形(トランスフォーム)する場面が次々に登場する。しかし、ベイ監督の最大の特徴は、通常のハリウッド大作であればデジタル処理に頼る場面を、実際に現場で撮影することにある。高層ビルからカメラが急降下する場面でもCGを使わずに実際にカメラを上空から落下させ、高額の自動車であっても真っ二つに叩き割り、マーク・ウォールバーグらハリウッド・スターの出演シーンでも持参した火薬のすべてに火を放つ。スペクタクルがデジタル技術によって描かれるのであれば、IMAXカメラを導入しても大きな成果はのぞめないだろう。しかし、ベイ監督は撮影現場で実際に車を爆破し、建物を壊し、街に炎を撒き散らすため、新型のIMAXカメラは最大限の効果を発揮する。“破壊大帝”の異名をもつベイ監督は、新型のIMAX3Dカメラをつかってどんなシーンを描き出しているのか? 夏の公開が楽しみだ。

『トランスフォーマー ロストエイジ』
8月8日(金) 全国ロードショー