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全世界で記録的ヒットとなった『アナと雪の女王』。興行収入は200億を超え、パッケージ化が決まったと思えば、予約だけでミリオンセラーと驚くばかり。

 

日本でも“レリゴー現象”の勢いはいまだ留まるところを知らないが、本作は、これまでのディズニーのプリンセス映画とは、明らかに勝手が違う。そう、落としどころが王子様との愛ではなく、姉妹愛という点だ。それって王子の立場は!? 

今や、“白馬の王子様”なんて死語になっちゃったの?ついに、ディズニー創立90周年の節目で歴史的大革命が起こったのか!?急遽、ディズニー映画が大好きな20代女子との座談会を開催し、その真相に迫った!

 

エルサの"ありのままで"にすごく共感

集まってくれたのは、23歳のY子とK子、27歳のT子の3名。まず、プリンスの話に行く前に、『アナ雪』のヒロインであるエルサとアナについて、共感した点から聞いてみた。

 

T子「個人的にはエルサにすごく共感してしまった。“ありのままで”ってところに。自分が働いているからよけいにそう感じたのかも。現代社会的に、女の人が強すぎるんでしょうね」

K子「自立度でいえば、アナもそう。クリストフやハンスも彼女を助けてはくれるけど、今までの依存度と比べると全然違う。頑張って自分で切り開いていく。これまでのディズニーのプリンセス映画は、王子様と出会い、結婚して幸せになることがゴールだった。『リトル・マーメイド』にしたって、『美女と野獣』にしたって、最終的に落ち着くところはそこ。でも、『アナ雪』は、そこじゃなくなっていた」

――プリンスの描き方って、どの作品あたりから変わったのでしょう?

 

T子「『白雪姫』の時代は、王子ってただいるだけで、キャラ立ちはしてなかった。実際に、『白雪姫』の場合、名前も出てこないし。象徴的な男性で、みんなの憧れの対象でしかない。

『眠れる森の美女』もまだ受け身で、『リトル・マーメイド』くらいから、若干歩み寄る王子像になる。

今公開中の映画『マレフィセント』も『眠れる森の美女』がモチーフだけど、主役は姫、マレフィセント、王子の順で、やっぱり王子がおまけみたいな感じがしてしまう」

――いわゆる『白雪姫』などのプリンスは、出てくるだけで、絶対に性格の良い人だという印象がありました。でも、だんだん時代を追うごとに、人間くささが出てきましたね。

 

T子「『美女と野獣』の野獣は、心に闇を持っていた。それが当時は新しかった気がする」

K子「『アラジン』では、逆転してる?ドブネズミとか言われているし、成り上がりの話でもある(笑)。でも、やさしいだけじゃなくて、自分の知らない世界に連れていってくれる点がいい」

 
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