第36回PFFぴあフィルムフェスティバル

今秋で36回目を迎える映画祭“PFF(ぴあフィルムフェスティバル)”のメインプログラム“PFFアワード2014”の入選作品が決定した。全国から集まった528作品の中から審査員が厳正に審査して決定した21作品で、今秋に開催される映画祭で上映され、グランプリなど各賞が決定する。

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“PFF(ぴあフィルムフェスティバル)”は、世界最大級の自主映画コンペ“PFFアワード”をメインプログラムに据えている映画祭。園子温、矢口史靖、熊切和嘉らもPFFアワードの受賞者に名を連ねており、これまでに100人以上もの監督が本映画祭から誕生している。秋に開幕する第36回映画祭は、9月13日(土)から東京国立近代美術館フィルムセンターで11日間にわたって開催され、その後に名古屋・神戸・京都・福岡で順次開催を予定している。

アワードは応募のあった全作品を1作品につき最低3人セレクション・メンバーが最初から最後まで観賞した上で1次通過作品を決定し、通過した作品をメンバー15人全員で観賞して入選作品を決定している。デジタル技術の進化によって映画制作の環境は大きく変化しており、これまで以上に幅広い層の監督たちがアワードに参加しているのが近年の特徴だ。今年も監督の年齢は16歳から60歳までと幅広く、31年ぶりに16歳の高校生監督が入選を果たした。また、実写映画だけでなく、アニメーションの応募も増えており、多様性に富んだ作品が寄せられたという。

PFFアワード2014入選作品(タイトル50音順)
『暁の石』監督:清原惟・飛田みちる
『埋み火』監督:山内季子
『沖縄/大和』監督:比嘉賢多
『怪獣の日』監督:中川和博
『還るばしょ』監督:塚田万理奈
『彼は月へ行った』監督:藤村明世
『ガンバレとかうるせぇ』監督:佐藤快磨
『Super Tandem』監督:小林勇貴
『多摩丘陵の熊』監督:岡真太郎
『小さな庭園』監督:斎藤俊介
『独裁者、古賀。』監督:飯塚俊光
『ナイアガラ』監督:早川千絵
『流れる』監督:橋本将英
『ネオ桃太郎』監督:小田学
『波伝谷に生きる人びと』監督:我妻和樹
『反駁』監督:伊之沙紀
『ひこうき雲』監督:柴口勲
『人に非ず』監督:矢川健吾
『丸』監督:鈴木洋平
『モーターズ』監督:渡辺大知
『乱波』監督:中島悠喜

第36回PFFぴあフィルムフェスティバル
9月13日(土)から25日(木)まで
東京国立近代美術館フィルムセンター(東京・京橋)にて開催
(以降、名古屋・神戸・京都・福岡にて順次開催)