(左から)森川葵、清水尋也、小松菜奈、高杉真宙

役所広司が主演を務める中島哲也監督最新作『渇き。』の公開を記念し15日に東京・TOHOシネマズ日本橋で、本作に出演する10代キャストの小松菜奈、清水尋也、森川葵、高杉真宙が浴衣姿で舞台あいさつに立った。

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本作は、“第3回このミステリーがすごい!大賞”を受賞した深町秋生のデビュー作『果てしなき渇き』を映画化したもの。突然失踪した優等生の娘・加奈子(小松)を、暴力的な元刑事の藤島(役所)が捜索するうちに、自分だけが知らない娘の“素顔”に遭遇し、予想不可能な事態に巻き込まれていくバイオレンス・サスペンス。

小悪魔性で周囲を翻ろうする加奈子を演じた小松は「友だちも観てくれて『すごすぎて、ポップコーンも飲み物ものどを通らなかった』と言っていた。良いも悪いもたくさん意見があると思いますが、まずは何も考えず楽しんでもらえれば」と賛否両論巻き起こる本作を改めてアピール。また、加奈子に片思いする同級生を演じた15歳の清水について「すっごくしゃべるので、たまに『うるさいなあ』と思うこともありましたが(笑)、清水君の明るさで、楽しい現場になった」とコメント。当の清水は「他愛もないことをしゃべっていたので、どんな内容だったかは覚えていませんが…」と照れ笑いを浮かべた。

森川は「観終わった後、スッキリとした爽快感がある」と本作を語り、悪役に挑んだ高杉は「普段の僕とは違うので、映画を観た友だちから『真宙、どこにいた?』って聞かれた」と話した。舞台あいさつ中には、本作に出演する二階堂ふみが“電話出演”し「菜奈ちゃんの浴衣姿を拝みたかった」とコメント。二階堂は同日開催された出演作『私の男』のティーチインに参加するため、『渇き。』舞台あいさつへの登壇はかなわなかった。

『渇き。』
公開中

取材・文・写真:内田 涼