『天才スピヴェット』Jan THIJS (C) EPITHETE FILMS - TAPIOCA FILMS - FILMARTO - GAUMONT - FRANCE 2 CINEMA

『アメリ』のジャン=ピエール・ジュネ監督の最新作『天才スピヴェット』が11月に公開されることが決定した。本作は、天才少年スピヴェットの大冒険を描いたジュネ監督初の3D作品だ。

その他の情報

本作の主人公スピヴェットは、ある不幸な出来事で家族がバラバラになってしまったことに心を痛めている10歳の天才科学者。ある日突然、ワシントンDCで開かれる科学賞の授賞式に招待されたスピヴェットは、家族の心をひとつにするために授賞式でスピーチすることを思いつき、家族に黙ってモンタナを飛び出してしまう。

主人公スピヴェットを演じるカイル・キャトレットは、6か国語を話し、7歳以下の武道選手権の世界チャンピオンという特技を持つ少年で、本作が映画デビューとなる。映画は、ライフ・ラーセンの小説『T・S・スピヴェット君傑作集』が原作で、ヘレナ・ボナム=カーター演じる昆虫の研究に人生を捧げる母親や、100年前のカウボーイのような心と体を持つ父親、アイドルを夢見る姉、みんなから愛される弟、スピヴェットが旅先で出会う人々など、ジュネ監督らしい風変わりな人物たちが登場する。

『アメリ』『ミックマック』など独特の世界観で観る者を魅了してきたジュネ監督が、ワシントンDCを目指してアメリカ大陸横断という壮大な家出を決行するスピヴェットの冒険譚を3D映像でどのように描くのか楽しみだ。

『天才スピヴェット』
11月よりシネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開