国内外で話題のDAZZLEが代表作『花ト囮』を上演

2014.7.18 11:30配信
長谷川達也 photo by Takayuki Shimizu 長谷川達也 photo by Takayuki Shimizu

ストリート・ダンスを基盤に、「すべてのカテゴリーに属し、属さない曖昧な眩さ」を標榜して独自の世界を築いているダンス・カンパニー「DAZZLE」が、代表作『花ト囮』を再演する。DAZZLE は、2007年にゲーテの『ファウスト』を題材とする新作『ienai iitai』で初の単独公演を行ってから、ほぼ毎年、新作を発表。字幕による言葉と共に展開する鮮やかなダンスが特長だ。

DAZZLE『花ト囮』チケット情報

「結成当初から、様々な人に楽しんでもらえる作品を目指し、踊りのスキルだけでなく、物語や音楽や衣裳なども重視してきました」と、主宰で演出を手がける長谷川達也は語る。「言葉を使うことは、映画やアニメ、コミック、サウンドノベルなどでは普通のこと。90分や120分のダンスが面白くなるよう、敢えて色々な要素を組み込んでいます」。

『花ト囮』の物語は、“狐の嫁入り”を目撃した兄弟が、古い屋敷の秘密に巻き込まれていくというもの。長谷川が黒澤明監督の映画『夢』から着想した世界で、ダンサー達は障子や和傘や燈籠などを用いて動く。「1作目では椅子、2作目では扉を使ったのですが、和の世界を作っておきたい、作るべきだと考えていたこともあり、3作目でここに辿り着きました。最初は苦労しましたね。障子を十字に組み合わせて回転させる部分などは、力のかけ方やタイミングもあり、なかなかきれいに動かせませんでした」とのことだが、「僕はそういう時、諦めないんです。基本的に、最初にイメージしたものでできなかったものはほとんどありません」と語るのが頼もしい。

発表以来、演劇祭グリーンフェスタでグランプリ、Legend Tokyoで優勝し、韓国・ルーマニア・イランの演劇祭にも招聘されるなど、国内外で高い評価を得てきた本作。「イランでは検閲に『腰を動かす動きはダメだ』『ユニゾンで踊るところがマイケル・ジャクソンを彷彿とさせるから止めてくれ』と言われ、前日の夜中に皆で対策を考えて。大変でしたが、終わってみれば、どの国でも、まだ踊っているのに拍手が鳴り止まず、カーテンコールは総立ち状態。忘れられない光景でした。そうした中で、自分たちの自信・確信も強まっていきましたね」。

来年3月には、歌舞伎俳優・坂東玉三郎の演出でのDAZZLE公演も決定。既に稽古が始まり、刺激を受ける日々だという。「僕達になかった意識や動きを引き出してくださり、表現の幅が広がるのを感じます。それは自ずと今度の『花ト囮』にも表れると思います」。

DAZZLE『花ト囮』は9月6日(土)・7日(日) 東京国際フォーラム ホールCにて開催。チケット発売中。

取材・文:高橋彩子

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