スマートマスターアンバサダーの奈津子さん

家電製品協会(家製協)は5月21日、スマートハウスの専門知識をもつプロフェッショナルの認定資格である「スマートマスター」の資格保有者が5000人を突破したのを記念し、タレントで女優の奈津子さんをアンバサダーに任命した。

奈津子さんは、もともと家製協の認定センターが運営する家電製品アドバイザー資格の白物家電とデジタルAV家電の「総合アドバイザー」のさらに上位にある「エグゼクティブ等級」を取得するほど家電製品に詳しく、独自視点のレビューや連載で情報を発信している。

現在、TOKYO FMの生放送番組「スカイロケットカンパニー」のほか、テレビ東京系列の「開運!なんでも鑑定団」にレギュラー出演するなど活躍の場を広げている。

今年3月に「スマートマスター」資格の受験に挑み、見事合格。5000人突破の記念式典のなかで行われた「アンバサダー就任式」のトークで、地方での番組収録中も歩きながら受験勉強をしていたため、同じ出演者から「二宮金次郎」のあだ名をつけられたことや、試験当日に着用した赤色の勝負服のエピソードを披露するなど、会場をなごませた。

「スマートマスター」資格試験は3月と9月の年2回開催される。2016年9月の第1回試験から、今年3月の試験で4回目となる。資格保有者数は5月1日現在で累計5088人になった。

政府はZEH(ゼッチ=ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)やZEB(ゼブ=ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)など省エネ住宅やビルの導入など、省エネ投資を促進するための18年度の補助金予算に600億円をつけている。また、20年度までに、新築戸建て住宅の過半数でZEHを実現する目標を掲げる。

これに対して家製協は、住宅やエネルギー、AI、ロボットなど、従来の家電の枠を超えた横断的な知識をもつ人材が不足しているとし、「スマートマスター」資格の普及活動に力を入れている。