TVドラマ&映画『大奥』に出演する多部未華子、堺雅人、菅野美穂

2010年10月に公開された『大奥』の続編が、秋からTVドラマで放映、12月から劇場で公開され、堺雅人がどちらにも主演することが発表された。

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『大奥』は、よしながふみの同名コミックを原作に、謎の疫病によって男女の立場が逆転してしまった江戸時代を舞台に、女将軍を頂点とする“大奥”の人間模様を描く異色SF劇。続編はどちらも前作より前の時代の物語で、10月クールスタートのTVドラマでは『大奥[有功・家光篇]』として徳川三代将軍の家光(多部未華子)と、彼女の支えになろうとする慈悲深い男・有功(ありこと/堺)の物語が展開。続いて公開される映画『大奥[右衛門佐・綱吉篇]』では、“生類憐みの令”で知られる四代将軍・綱吉(菅野美穂)と、大奥総取締役の座を狙う謎の男・右衛門佐(えもんのすけ/堺)のドラマを描く。

両作で“見た目は瓜二つ”ながら別人を演じる堺は「大変なお役をいただきました。ドラマ、映画と、半年ちかいご奉公になります。精一杯、つとめさせていただくつもりです」と意気込みを語り、「原作は、以前一度読んでいたのですが、あらためて読みなおすと、“男女逆転”という設定以外は、とても硬派な歴史劇でした。歴史上の人物や、事件が丁寧にえがかれています。大河ドラマに参加する時のような、意気込みと緊張感でのぞみたいと思っています」とコメント。前作に続いて監督を務める金子文紀氏は「前作では男女の立場が変わっても、変わらない“男とは、女とは?”、“男らしさ、女らしさとは?”を描くことが僕自身のひとつのテーマでした。今回の映画では、そこから更に一歩踏み込んで“人にとっての幸せとは何か?”、“心が満たされるとは?”、“心の解放とは?”といったことを大きなテーマとして描いていこうと思っています」と説明。TVドラマ、映画と連続して公開されることで、前作以上に壮大にして、精緻な人間ドラマが描かれるようだ。

TVドラマ『大奥[有功・家光篇]』

映画『大奥[右衛門佐・綱吉篇]』
12月22日(土)全国ロードショー