アースアイズが開発した不審行動を自動検知できるAIカメラ

NTT東日本は5月28日、AI(人口知能)を搭載した防犯カメラによって万引き被害を削減するサービス「AIガードマン」提供を6月下旬に開始すると発表した。行動検知システムを手がけるベンチャー企業のアースアイズが開発したAIカメラと、NTT東日本のクラウドサービスを組み合わせて提供する。AIカメラの価格は1台23万8000円(税別、設置費別)で、クラウドの利用料は月額4500円(同)から。

AIカメラが自律的に映像を解析し、「同じ場所をうろうろする」「周囲をきょろきょろと見回す」といった万引きが疑われる不審な行動をとる人物を自動検知する。検知した情報は、店員のもつスマートフォンに通知されて、店員が不審者に「何かお探しですか」などの声をかけることで万引きが実行に移されるのを防止できる。副次的な導入メリットとして、商品を見つけられず困っている顧客に素早くアプローチできるというサービス向上の効果も期待できる。

年間売上高4億円の都内ドラッグストアで試験的に導入したところ、導入前は年間約350万円あった万引き被害が約200万円に削減されたという。アースアイズでは、これまでにホームセンター、スーパー、ファッション雑貨店などにAIカメラを導入した実績がある。同社の山内三郎代表取締役によると、万引き犯は、スーパーで移動しながら周囲を見回すのに対し、書店で立ち止まったまま万引き行動を起こす、といった特徴があり、業態や商品の異なるさまざまな店舗の行動データを学習させているという。新たな手口の登場に対応するため、不審行動のパターンファイルはクラウド経由で更新可能な仕組みになっている。

NTT東日本は、ネットワークやクラウド基盤に加えて、導入にあたっての調査・施工、運用サポートなどのサービスをワンストップで提供する。今回のアースアイズとの提携のような、NTT東日本のインフラやサービス網と、AIやIoTで先進的な技術をもつパートナーとの協業による新たなサービスの創出を、今後も強化していく。なお、「AIガードマン」はフレッツ以外のインターネット回線でも利用可能で、提供エリアは全国となっている。

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