『6才のボクが、大人になるまで。』 (C)2014 boyhood inc./ifc productions i. L.L.c. all rights reserved.

『スキャナー・ダークリー』『ビフォア・ミッドナイト』のリチャード・リンクレイター監督が主要キャストを12年間に渡って撮り続けて完成させた映画『6才のボクが、大人になるまで。』が11月に日本公開されることが決定した。

その他の写真

本作は、母と一緒にヒューストンからテキサスへと移り住んできた6才の少年メイソンを主人公に、彼と家族、そして周囲の人々の物語を壮大なスケールで描いた作品。リンクレイター監督はキャストを12年間に渡って撮り続け、彼らのリアルな成長や加齢をフィルムに記録し、物語の背景にあるアメリカ史の移り変わりも描きこんだ。日常の何げない光景やドラマ、縁者親類とのやりとり、思春期の少年の葛藤や悩み、やがて訪れる自立の瞬間を長い時間をかけて描き出した本作は、デジタル技術や特殊メイクでは決して描くことができない作品に仕上がっているという。

このほど公開された作品画像に映っているのは、オーディションで選ばれた少年エラー・コルトレーン。もちろん、この画像は撮影初期のもので、劇中で彼は主人公のメイソン同様、青年へと成長していく。本作はすでに海外で高い評価を得ており、今年2月のベルリン映画祭で上映され銀熊賞(監督賞)を受賞。シアトル映画祭でも作品賞と監督賞を受賞しており、早くも“傑作”の評価を数多く集めている。

『6才のボクが、大人になるまで。』
11月、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー