「おてがるプラン」の料金イメージ

ソフトバンクは、1か月間のデータ使用量に応じて3段階の定額制料金が自動的に適用となる、税別月額2480円からの「おてがるプラン」を6月29日から提供する。

税別の月額料金は、5分間以内の国内通話が無料の「スマ放題ライト」と「ウェブ使用料」(1700円+300円の計2000円)の料金と、「おてがるプラン」専用の新しいデータ定額サービス「データ定額(おてがるプラン専用)」をあわせて、1GBまでは2480円、1GB以上2GB未満は3480円、2GB以上3GB未満は4480円。

さらに、指定の固定通信サービスとセットで利用すると、「おうち割 光セット」として、指定の条件に該当する、初めてスマートフォンを使うユーザーは次の機種変更まで、機種変更の場合は最大1年間、毎月500円割引となり、月額料金は1GBまでは1980円、1GB以上2GB未満は2980円、2GB以上3GB未満は3980円となる。

対象機種は、販売中のiPhone SE、Android One S3と、7月以降発売予定のDIGNO J、HUAWEI nova lite 2、シンプルスマホ4。端末代を割り引く「半額サポート」は適用されるが、「月月割」「一括購入割引」は適用されない。データ使用量が3GBを超過した場合、通信速度を最大128kbpsに制限する。なお、「おてがるプラン」の提供開始に伴い、「スマホデビュー割」「ワンキュッパ割」の受け付けは、6月28日をもって終了する。

大手3キャリアとも格安スマホを意識した従量課金制プランを追加

2017年7月に開始したKDDIの「auピタットプラン」に対応するかたちで、ドコモは、利用データ量に応じて4段階の定額制料金が適用となる、月額2900円からの「ベーシックパック」、月額6500円から家族間で5GB~30GBのデータ容量をシェアする「ベーシックシェアパック」を5月25日から開始した。

「auピタットプラン」は、データ利用量に応じて5段階の定額料金が自動的に適用される従量課金制プラン。音声通話の利用状況にあわせて3タイプから選べ、5分間以内の国内通話が無料の「auピタットプラン(スーパーカケホ)」の場合、月額料金は、1GBまで2980円、2GBまで3980円、3GBまで4480円、5GBまで5480円、20GBまで6480円。

ソフトバンクからも今回、「おてがるプラン」として、あまりデータ通信を使わないライトユーザー向けのプランが登場したが、データ容量の上限を3GBと低く抑えており、従来の料金プランの置き換えではなく、あくまで他社対抗のようだ。ただ、2GB未満の小容量なら3キャリア中、最も安く、もっぱら自宅やWi-Fiのある場所でスマホを使い、データ通信を利用しないユーザーにとってはメリットのあるプランだろう。(BCN・嵯峨野 芙美)