きれいに取れるデジカメVSすばやくとれるスマホ

カメラ映像機器工業会(CIPA)は5月29日、「フォトイメージングマーケット統合調査」の結果を発表した。調査は日常的によく写真を撮影する層に対して実施。撮影機材として近年、デジカメだけでなくスマートフォン(スマホ)でも写真を撮る機会が増えていることを受け、なぜデジカメやスマホで撮影するのか、デジカメやスマホで撮影する対象は何かなど、撮影に使う機材別にユーザーの特徴を浮き彫りにした。

なぜ、その機器で写真を撮る?

撮影時にデジカメを一番よく使う層とスマホを一番よく使う層に分け、なぜその機材を使うかについて聞いたところ、デジカメでは「きれいに撮れる」が66.8%とトップ。以下は「自分が思うように撮れる」(2位、47.7%)、「ズームができる/レンズを換えられる」(3位、43.6%)と続いた。

一方、スマホでは、「いつも持っている」が1位で67.4%、「すばやく撮れる」(2位、62.6%)、「持ち運びやすい」(3位、53.9%)と続いた。デジカメを一番よく使う層は、じっくりときれいな写真を思うように撮りたいと考えている一方、スマホでは、いつでも思い立ったときにすぐ撮れることを重視してことがわかった。

さらに、写真を撮影する際、デジカメしか使わない層(デジカメのみの層)とスマホしか使わない層(スマホのみの層)に分け、被写体の傾向や、撮影の動機などを聞いた。デジカメのみの層が最もよく撮るのは「風景・夜景」が1位で76.3%、「花・植物」(2位、57.9%)、「国内旅行」(3位、56.6%)と続く。スマホのみの層でも1位と3位は「風景・夜景」(43.3%)と「国内旅行」(32.9%)と同じだが、SNSなどへの掲載が多いためか、2位は「料理」(36.3%)で、カメラのみの層と大きく違う結果になった。

撮影の動機に関してはさらに違いが明確。デジカメのみの層では、1位が「旅行で撮る」(49.3%)、以下「撮りたいものがある」(2位、48.7%)、「撮ることが好き」(3位、48.0%)と続いた。一方スマホのみの層は1位が「撮りたいものがある」(49.3%)で、以下「日常生活の記録」(2位、44.3%)、「撮ることが好き」(3位、29.3%)と続いた。3位はいずれも「撮ることが好き」ではあったが、デジカメのみの層が18.7ポイントも高く、より趣味性が高いことがうかがわれる。一方、スマホが記録ツールとしてとらえられていることもわかった。

そのほか、1年以内に購入したい機器では、「レンズ交換式デジタルカメラ」が8.0%で3位に入った。7.1%で4位だった「テレビ」上回った点は注目に値する。コンパクトデジカメはスマホにその地位を譲りつつある一方で、レンズ交換式デジカメへのニーズは依然として高いことが明らかになった。

調査は2018年2月、Web上で実施。日本の性年齢構成比に従って抽出した8832名に対する予備調査で、月平均30枚以上の写真を撮影すると回答した国内の15歳から79歳までの男女1000名を対象に行った。

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