LOVE LOVE

シンガーソングライターのLOVEが、夏恒例のセッションライブを7月26日に東京・live house LOOP 代官山で開催。今年も、夏らしい演出を散りばめたセットリストでライブを展開し、会場は観客の笑顔で溢れた。

今年のセッションライブは、“LOVE Live 2014「The Great Summer Triangle」~夏の大三角形 360°ライブ~”と題し、会場の中心に設けられたステージを観客がぐるりと囲んだ。第一部、第二部という構成で行われる本公演で、LOVEとセッションを繰り広げるのは、アコーディオン奏者のcobaと打楽器奏者のスティーヴ エトウの2人。ステージに登場した3人は、顔を見合うように中心を向き、タイトル通り三角形を作った。

大きなスクリーンには海の映像が映し出され、波の音がゆったりとしたリズムで流れている。そんな夜の浜辺にいるような雰囲気の中、第一幕「Burn Like A Star」が始まった。夏らしいブルーのワンピースで登場したLOVEは、「近いね」と観客との距離に戸惑いながら、ゆっくりと演奏をスタート。LOVEの紹介で、cobaとスティーヴ エトウも演奏に加わる。本公演のテーマの元になっている最新曲『Burn Like A Star, Sing Like The Sun』や、競い合うようなソロを披露した『チェルノブイリのねずみ』などで会場を沸かせた。cobaのソロ「上を向いて歩こう」からの「見上げてごらん夜の星を」をセッションし、アコーディオンの美しい音色で観客を魅了。アットホームな雰囲気で、第一幕はじっくりと歌と演奏を聴かせた。

「Sing Like The Sun」と題した第二幕は、先ほどとは打って変わって燃えるような熱いステージに。真っ赤なアコースティック・ギターを持ち、赤の衣装に着替えたLOVEも、スイッチを切り替えた。『愛に生きれば』で会場の空気を一変させると、『Fool’s Paradise』や『素晴らしき日々』などアップテンポなナンバーを披露。観客も一緒に歌いながらヒートアップした。第二幕には、LOVEに「教祖様」とあだ名を付けられたスティーヴ エトウのソロコーナーがあり、様々な楽器と機材を駆使したトリッキーな演奏で楽しませた。ステージを挟んで向かい合う観客同士に浮かぶ笑顔が、この日のライブの成功を物語っていた。

今後LOVEは、8月27日(水)下北沢GARDEN、10月5日(日)に愛知・ell.SIZEで行われるイベントに、3ピースバンドTHE LIPSMAXで出演する。同公演のチケットは発売中。

取材・文:門 宏