画面の映りは?

GALAXY Tab Sにはスーパー有機ELディスプレイが採用されている。この点はサムスン担当者の「単なる液晶と呼ばないでいただきたい」との発言に見られるように、今回の製品の画質にはとにかくこだわっているとのことであった。

実機で確認してみると、iPadのRetinaディスプレイモデルは、照明が暗いところでは、少々ギラツキが生じるのに対して、GALAXY Tab Sのスーパー有機ELディスプレイは照明が暗いところでも、それがなかった。

ただし気にはならない程度だが、ガジェットを動かしたとき、残像がかすかに見られたのはGALAXY Tab Sに採用された高性能CPUの高速処理に画面移動が追いついていないせいであろうか。その点ではiPadが勝っている。

このように、Retinaディスプレイなど文字の見やすさや画像の美しさを誇る非常に完成度の高い製品と比べた場合で比較しても、甲乙付けがたいか、若干GALAXY Tab Sが勝っていると言えよう。

GALAXY Tab S単体で見てみると非常に美麗に画像が表示されるのはいうまでも無い。薄型ディスプレイ特有の粒子感は全く感じられず、色彩(Adobe RGBカバー率94%。従来品は74%。※サムソン発表)は銀塩写真に匹敵するともいってもよい。

特に黒白のメリハリのきいた高コントラストの画像は、約100倍のコントラスト比(※従来比較 サムソン発表)を誇るといい、さすが次世代ディスプレイの面目躍如といったところであろう。

なお、GALAXY Tab Sの画面解像度は、両モデルともWQXGA規格(2560×1600)であり、引き合いに出されるであろうASUSのNexus7 ver.2013やSONYのXperia Z2 TabletのWUXGA規格(1920×1200)に比べて格段の進化を遂げている。また省電力性能も高いものに仕上がっている。