キャラメルボックス『ブリザード・ミュージック』 撮影:平田光二 キャラメルボックス『ブリザード・ミュージック』 撮影:平田光二

キャラメルボックスが12月、宮沢賢治の童話を題材にした2作品を東京・サンシャイン劇場で同時上演する。

1本は1991年に初演、2回の再演を経て13年ぶりに上演する『ブリザード・ミュージック』。70年前に書いた脚本を上演するため、突然、劇場を借りてしまった清吉老人と、その家族や売れない俳優たちが織り成す愛と笑いのクリスマス・ストーリーだ。もう1作は演劇ユニット空想組曲の主宰者・ほさかようの新作『太陽の棘 彼はなぜ彼女を残して旅立ったのだろう』。劇団外の作家による新作書き下ろし企画「キャラメルボックス・アラカルト」の第1弾となる作品だ。

再演について「主人公の清吉役は、初演からこの役を演じ続けてきた西川浩幸。それ以外のキャストはすべて一新して、2014年の『ブリザード・ミュージック』を作ります」と成井豊。作(ほさか)、演出(成井)で初タッグを組む新作については「ほさかさんは2006年に空想組曲を結成し、メルヘンと現実を巧みにミックスした「ダークファンタジー」を上演してきました。今回、ほさかさんが題材に選んだのは、宮沢賢治の未発表童話『ペンネンノルデの伝記』。大切な人を失い、傷ついた人々が、ひとつの旅を通して、再生する物語です。いつものキャラメルボックスとは全く違う、ビター・テイストのキャラメルボックス」になるという。

『ブリザード・ミュージック』は12月5日(金)から25日(木)まで、『太陽の棘 彼はなぜ彼女を残して旅立ったのだろう』は12月10日(水)から24日(水)まで。チケットの一般発売は9月13日(土)午前10時より。