人は、「自分を理解しようとしてくれる人」に好感を持つ

このような話の振り方と、相づちの打ち方を工夫するだけで、なぜ、相手に好意を持たせることができるのでしょうか。それは、「人間は自分のことがいちばん大好き」という心理を利用しているからです。

たとえば、何人かで一緒に写った写真を見る時、あなたは、自分がどこに写っているかをいちばん最初に確認するはずです。一緒に写真に写った人の中で、自分が一番大好きだから、そのような行動をとるわけです。

これは特別なことではなくて、誰でも多かれ少なかれ、自分を大好きで、なおかつ、誰かに理解してもらいたいという心理を抱えています。したがって、自分を理解しようと行動してくれる人には、好意を持ちやすくなってしまうのです。
 

反論はタブー。相手が女性の場合は時間をかけて話を聞いてあげること

この方法を使って相手に好意を持たせるために、絶対にやってはいけないのは、相手の話に反論すること。「どう思う?」と聞かれて、自分なりの意見を言う時も、慎重になりましょう。「私はこう思うけど、あなたが考えてることも間違ってないと思うよ」というような言い方を心がけるほうが無難です。

また、あなたが男性で、女性にこの方法を使う場合は、じゅうぶんに話を聞いて、肯定するリプライを繰り返す機会を作って、抵抗なく会える関係を構築してから、好意を伝えるのがベストです。

女性のほうが、警戒する本能が強く働くこともありますが、多くの女性は、ゆっくり自分の心に近づいてくる男性を信頼する傾向が強いからです。男性は結果を急いでほしがると言われていますが、焦りは禁物というわけですね。

夏は恋に積極的になれる季節。チャンスは意外な場所にあるものです。ぜひ、いい思い出が残る夏にしてくださいね。

福岡県北九州市生まれ 93年から週刊誌・書籍のライターとして活動。救急医療の現場取材・社会保障問題といった社会派な記事から料理、食べ歩き、映画論評まで執筆ジャンルは様々。児童文学作品を上梓する傍ら、フードコーディネーターとしてメニュー開発なども行う。近著に「さぼちゃんのおぼうし」「うちの職場は隠れブラックかも」。ブログhttp://nomichan2001.cocolog-nifty.com/epsiloncafe/