『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』(C)2014 - STONE ANGELS

ニコール・キッドマンがハリウッド女優からモナコ公国公妃に転身したグレース・ケリーを演じる映画『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』の最新予告編が公開になった。本作は実話を基にした作品だが、単純な伝記映画ではなく、絶体絶命の危機に陥った主人公が事態を打開するために“一世一代の大芝居”にかける様を描いたスリリングなドラマを描いた作品だ。

『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』予告編

本作の舞台は、女優として圧倒的な人気を誇っていたグレース・ケリーがモナコ公妃になってから6年後。フランスがモナコに過酷な課税を強要。承諾しない場合はモナコをフランス領にすると宣告する。そこで彼女は、モナコを救うために自ら“脚本”を執筆し、ある作戦を行うことを決める。それは彼女がある役を演じることで、現状を打破しようとするものだった。女優にしかできない作戦とは? 女優から公妃になった彼女がもつ“切り札”とは?

このほど公開された予告編は冒頭こそケリーの優雅な姿を映し出した“伝記映像”だが、彼女がモナコの危機に立ち向かう場面で雰囲気は大きく変わる。政治的な能力があるわけではなく、英語しか話すことができず、愛していたはずの夫との関係にひずみができてしまったケリーが唯一できることは“演じること”だ。そこで彼女は“完璧な王妃”になるべくレッスンを積み、自身の活動を妨げようとする勢力や内部に潜むスパイ分子をあぶり出し、ヨーロッパ中の代表を招いた晩餐会を“勝負の舞台”に選ぶ。緊迫感あふれる映像がテンポよく編集された予告編はスリリングで、彼女が用意した“切り札”が気になる内容に仕上がっている。

また予告編にはティム・ロス演じる夫レーニエや、映画監督のアルフレッド・ヒッチコック、歌手のマリア・カラス、フランス大統領のシャルル・ド・ゴールら名だたる人物たちが続々と登場しており、この点にも注目だ。

『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』
10月18日(土)TOHOシネマズ有楽座ほか全国ロードショー