『エージェント:ライアン』(C) 2014 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

トム・クランシーの人気小説を映画化した“ジャック・ライアン”シリーズの“始まり”を描く『エージェント:ライアン』のブルーレイ&DVDが先ごろリリースされた。これまで多くの名優が演じてきたライアン役を演じるのはハリウッド期待の若手俳優クリス・パインだ。

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本シリーズはこれまで4作品が製作され、アレック・ボールドウィン、ハリソン・フォード、ベン・アフレックがライアンを演じてきたが、最新作では『スター・トレック イントゥ・ダークネス』のクリス・パインがライアンを演じ、ウォール街で働く若いアナリストのライアンがCIAのエージェントに抜擢され、情報分析能力を武器に巨大な陰謀に立ち向かう姿を描いている。

『アンストパッブル』では名優デンゼル・ワシントンと共演し、『スター・トレック』シリーズでは主演を務めるなど、パインは近年、着実にキャリアを積み、スター街道をひた走っている。「プレッシャーを感じていないと言ったら、ウソになってしまう。『スター・トレック』は、僕だけじゃなく、他にも大勢いたから最高だった。J.J.エイブラムスにザッカリー・クイント、そして、スター・トレックという作品自体も。ところが、今回は、僕がジャック・ライアンだし、作品のタイトルが『エージェント:ライアン』だから、プレッシャーが大きかった。ただ、良いことが起きるときもある。流れに逆らわず、前に進んでいくしかないよ。今となっては、僕にはどうすることもできないからね(笑)」。

これまでのライアンは高度な分析技術を駆使して、世界の危機に敢然と立ち向かうが、本作に登場するライアンは“新人”で、ケヴィン・コスナー演じるクーパーに導かれて、エージェントになっていく。ちなみに、撮影現場でもコスナーはパインのよき“先輩”だったようだ。「僕の役目は話を聞くことと質問をすることだ。僕は座って、矢継ぎ早に質問をするだけでいい。語り上手なケヴィンが『ダンス・ウィズ・ウルブズ』、『再会の時』などのエピソードを、次々と話してくれたからね。具体的なアドバイスはなかったけど、すごく楽しくて聞き逃さないようにしていたよ。キーラ・ナイトレイも最高だよ。僕より若いのに、役者としての経験はずっと豊富だし、プロ意識も高い。彼女は仕事に徹しているんだ。現場に来て、礼儀正しく『おはようございます』と言って、仕事をして帰っていく。本当に素晴らしい姿勢だと思う」。

優れた企画と共演者に恵まれてパインは俳優として着実に成長しているが、そんな姿と本作に登場する“新人”ジャック・ライアンの姿は重なりあう部分がある。この企画が持ち込まれた際「それはもう舞い上がって、すぐに飛びついた」と語るパインの勢いのある演技をブルーレイ&DVDでじっくり観賞してみてはどうだろうか。

『エージェント:ライアン』
ブルーレイ+DVDセット(2枚組)
発売中
発売・販売元:パラマウント・ジャパン