推しのヒーローは誰?

撮影:稲澤朝博

――中川さんはアベンジャーズでお気に入りのヒーローは?

中川:アントマンです(即答)。

花村・小野:おぉ~!

中川:アントマンが大好きで。『アントマン』はマーベル作品の中でもコミカルな要素が強い映画で、主人公も元々特別な能力を持っているわけではなくて、ちょっと冴えない主人公がスーツを着ることによって、小さくなって戦えるようになるんです。

あとは、アリと一緒に戦うっていう発想! アリで飛ぶとか、その発想がすごいなって思って。仲間のアリが撃ち落とされちゃうところとか泣けるし、あんなにアリに感情移入したのは初めて!

――小野さんの好きな作品は?

小野:僕は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(以下、シビル・ウォー)がマーベル作品の中でも1、2を争うくらい大好きな作品です。

それまでアベンジャーズとして活躍して敵と戦ってきた中で、それらが及ぼす影響が出てくる。人類がアベンジャーズを逆に恐怖に感じてしまっていたり、アイアンマンやキャプテンも自分の信念を持っているが故に対立してしまう。どうやったらこの道に行かずに済んだんだろう?って、考え出したら止まらなくなるような映画になっています。

ヒーロー同士の友情や仲間との絆だったり、最後のキャプテンの手紙のシーンもすごく良かった。あと、僕はスパイダーマンがめちゃくちゃ好きなんですよ。本当に大好きなので、『シビル・ウォー』で初めてアベンジャーズとして出てきた時に、もう「なんてこった!」って思いましたね。

撮影:稲澤朝博

中川:しかもそのスパイダーマンがめちゃくちゃミーハーなんですよね。自分がアベンジャーズに入ってるぜ!っていう興奮がお客さん目線と同じで(笑)。

小野:そうそう! 「うわ、キャプテン・アメリカの盾取ったぜ、俺!」とか。あれは興奮しましたね。

花村:『シビル・ウォー』は、トニー・スタークの心の弱さや葛藤も描かれていて。最初の『アイアンマン』や『アイアンマン2』は自信家のトニーしか描いていないけれど、そこから『アベンジャーズ』の第1作を経て、大切なものができて心が弱まっていくというか。

いい意味で言うと強くなっているんですけど、強くなりすぎたが故に心配事が多くなるっていう、人間の精神的な面白さも描いていてすごくいい作品です。

小野:(中川に向かって)アントマンも出てたしね。

花村:アントマンも良い仕事してましたね。

――花村さんはアイアンマンが一番好きなんですか?

撮影:稲澤朝博

花村:僕はきっかけとなったのが『アイアンマン』なので、アイアンマンでありトニー・スタークがけっこう好きなんですけど、キャプテン・アメリカもすごく好きで、選べないですね……。

――最近の作品だと、『マイティ・ソー バトルロイヤル』はいかがでしたか?

花村:むちゃくちゃ面白かったです。第1作、第2作のマイティー・ソー(以下、ソー)に比べて、コミカルな部分がちょっと増えていて。

僕の中でソーの作品って王道のヒーロー作というか、けっこうシリアスな面が多いイメージなんですけど、今回は“コミカルかつカッコイイ”っていう感覚に近かったです。リベンジャーズが出てきたり、ソーとハルクの再会の瞬間もこれまででいちばん喋っているハルクが見られるので、そういうところもオススメポイントかなと思いますね。

小野:確かに(笑)。観た時に、「ハルクってこんなに喋るんだ」って思いました。

花村:僕は基本的には吹き替え派なんですよ。もちろん字幕でも何回も観ているんですけど、主に吹き替えの方を観ていて。ヘラの吹き替えを担当しているのが天海祐希さんなんですよね。そのまんまやん!と思って(笑)。本当にイメージそのままで、もし日本版を作ったら、ヘラは天海祐希さん以外に考えられない。