『イン・ザ・ヒーロー』会見に登場した唐沢寿明

俳優の唐沢寿明が11日に東京・有楽町の東映本社ビル屋上で行われた主演作『イン・ザ・ヒーロー』の完成報告会見に出席。夢を持ち続けるスーツアクターの奮闘を“熱く”描いた本作にちなみ、燃えさかる炎の前に立った唐沢は「熱いです!一生懸命って胸を打つし、感動的。アクションだけでなく、人間ドラマも見どころで、観る前と観終った後で印象がガラッと変わる不思議な作品」とアピール。熱いガッツポーズで、本作のヒットを祈願した。

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長年、スーツアクターとして特撮番組やショーを影で支えてきた主人公・本城渉(唐沢)は、長年抱き続けた「顔出しで映画出演する」という夢を叶えるため、急きょ代役が必要になったハリウッドのアクション大作に出演するチャンスにかける。しかし、監督が要求するのは、命の危険も辞さない前代未聞の立ち回りだった。

ブレイク前、実際にスーツアクターとして数年活動していた唐沢は、「懐かしさもあったが、当時のまま(アクションが)できるかどうかはわからなかった。実際、稽古中にはケガもしましたよ。どう頑張っても初老ですから(笑)」と告白。「とにかく観ていただければ、感じること、思うことがあるはず。ぜひ、周りのみなさんにも広げてください」と熱弁した。

完成報告会見には唐沢をはじめ、福士蒼汰、黒谷友香、寺島進、日向丈、和久井映見、武正晴監督が出席。また、丸の内TOEIで行われた完成披露試写会には、杉咲花と加藤雅也が加わり、本作の完成をファンとともに祝した。

福士は、主人公の前にライバルとして突如現れる新人俳優を演じており「以前、『仮面ライダーフォーゼ』を演じていたので、この作品には縁を感じる。熱い男らしい映画になっている」と所属事務所の先輩である唐沢に負けない熱いアピール。「宙返りやバタフライツイストなど、アクションもできる限り自分でやったし、今までお世話になったスーツアクターさんの気持ちもわかった」といい、唐沢との共演について「現場で丁寧にアドバイスしてくださった」と振り返った。

『イン・ザ・ヒーロー』

取材・文・写真:内田 涼