舞台「BRAVE10~燭(ともしび)~」が7月に上演される。本作は、真田十勇士を題材にした霜月かいりのアクション漫画を舞台化した作品で、昨年6月に第一弾が上演され、今回はその続編。脚本・演出・映像は初演に続きヨリコ ジュンが手掛ける。

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初演から主人公の霧隠才蔵を演じる中村優一、根津甚八役の小波津亜廉、伊達政宗役の小坂涼太郎、服部半蔵役の遊馬晃祐に話を聞いた。

続編の決定に中村は「第二弾ができるというのは、それだけお客様が応援してくださったということなので、率直に嬉しい」と笑顔。今作は漫画『BRAVE10 S』のエピソードにオリジナル要素が加わったストーリーとなり「初演を経て、十勇士のチーム感が濃くなった状態で始まるのが楽しみですね」と期待を語る。第一弾では、演出のヨリコ ジュンを中心に俳優陣もアイデアを出しながら作ったといい、小波津は「ヨリコさんと僕らの関係性は、あまりほかでは体験したことのない、役者冥利に尽きる現場でしたね」、遊馬は「ヨリコさんは本当に細かいところまで見てくださる方で。役を丁寧につくることができました」と振り返る。

終始和やかな座談会からも伝わるカンパニーの空気のよさ。今作には初演から11名のキャストが続投し、総勢22名で挑む。第一弾を共につくりあげたメンバーについて中村は「みんなストイックです。涼太郎は積極的に芝居のアイデアを提示して、晃祐は朝一番に入ってアクションを練習して、亜廉は客観的なアドバイスやフォローをくれた。今回メンバーが増えるのでまた新しい刺激がありそうですね」。そう語る座長に小坂は「稽古場でも常に全力でやっている人。だからみんなも全力でやるんだと思う。すごい方です」と信頼を滲ませる。

形も長さも大きさも違うさまざまな武器を使った殺陣も本作の魅力。初演では「特殊な形の武器が多いぶん自主稽古が欠かせなくて。個々で話し合ったり補い合ったりしてつくっていきました」(小波津)といい、今作は「初演より劇場が大きくなるので、そのぶん僕らの熱量もさらに出していかないと」(中村)とよりパワーアップしたものが見られそうだ。

今作での自身の役柄について、中村は「十勇士の絆をもっと見せたい。新キャラとのやりあいも楽しみです」、小波津は「甚八のより深いところを表現して、色気もみせていきたいです」、小坂は「今度こそ殺陣で汗をかきたいです!」、遊馬は「役に面白い変化がありそうなので作品にいい影響を与えたいです」とそれぞれ意気込み十分。新たなチームワークで始まる物語に期待したい。

公演は7月26日(木)から29日(日)まで東京・なかのZERO 大ホールにて上演。現在、チケットぴあで先行抽選プレリザーブを実施中。受付は6月8日午前11時まで。

取材・文:中川實穗

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