「ブラスト!」 (C)Yow Kobayashi 「ブラスト!」 (C)Yow Kobayashi

全国47都道府県ツアーを敢行中の「ブラスト!」の東京公演が、東京国際フォーラム ホールCにて開幕した。

「ブラスト!」チケット情報

「ブラスト!」は、アメリカの南北戦争に起源を持つドラム・コーをショーアップしたもので、12種類以上の金管楽器、51種類のパーカッション、ヴィジュアル・アンサンブル(カラーガード)という3つのパートから構成されたエンタテインメント。2003年の初来日公演以降、日本でも老若男女問わず楽しめる華やかなステージで好評を博している。

幕が開き、まず驚くのが、ところ狭しと舞台や客席を動きまわる楽器隊だ。彼らは単純に移動するだけではなく、コミカルなダンスやコントのようなやり取りも披露する。言葉がなくともストーリーを感じ、見ていて飽きることがない。同時に高度な演奏も行うから驚愕だ。中でも注目すべきは「Battery Battle」と呼ばれるパーカッショニストふたりによるスネアドラム対決だろう。日本公演初演時より出演している“ブラストの顔”石川直の見せ場でもある。殺陣や闘牛のように激しい身振りも加えながら、肩から下げたスネアドラムを叩く。一体どうやったらそんな姿勢で叩くことができるのか、と興味深くその手元を凝視してしまうのではないだろうか。

そして音楽を華やかに演出するのが、色とりどりのフラッグやバトンなどを使用したビジュアルアンサンブル。その名を聞いてイメージできる方は多くないかもしれないが、ブラスト!では音楽を視覚的に表現する重要な役割を担っている。流れるような動作と様々な形状のカラフルな手具が空中に舞い踊る様が美しい。「ブラスト!」が何度見ても新しい発見があるという言われる所以はこれらの多様な魅力によるものだろう。

今回のツアーの新作として、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」のオープニングテーマが登場。プログラムの中でも一番自由な演目になっているので、ドラマファンならずとも楽しめること間違いなしだ。また本ショーの名物でもあるのが、一部と二部の間の休憩中に行われるロビー・パフォーマンスだ。パーカッション隊が休憩もせずに登場し、技の数々を披露する。ぐっとキャストと距離が近くなるので、こちらもぜひ楽しんでもらいたい。

「ブラスト!」ジャパンツアーは東京公演は8月24日(日)まで開催中。全国ツアーは10月3日(金)・4日(土)沖縄コンベンションセンター劇場まで開催。チケット発売中。