その中でも「特別に用意した」というのがカバー・コーナー。ファンにセルフカバーしてほしい曲を募集し、1位に輝いたソロ・デビュー曲『キミの声』をオルゴールの響きをメインにした、しっとりしたアレンジに。

また、去年のツアーで「次、機会があったら歌います」と言ったカバー企画で選ばれた『奏』(スキマスイッチ)も歌い、1年越しでファンとの約束を果たした。

ソロ・アーティストとして2年連続でアルバムをリリースし、ツアーを行ったJUNHO。今年は、念願の武道館でツアーのファイナルを迎えることができた。オープニングを飾ったアップテンポのダンス曲、キュートで爽やかな曲から、ミドルテンポ、ロックからステージに腰掛けてじっくり聴かせる楽曲など、バリエーションに富んだ構成で2時間40分はあっという間。

カッコいいだけじゃなく、自らのキャラクター、「皇帝ペンペン」(ペンギンのキャラクター)の着ぐるみに入り、ツアーグッズ作りに励む姿や、スクールルック衣装といったかわいらしさを見せてくれるギャップもまた、彼の魅力だ。

2PMとして東京ドーム公演を行ったころからJUNHOの輝きはどんどん増していった気がするが、曲を自分で作り、プロデュースも行い、ライブで自分の世界にファンを引き込むその姿を見て、JUNHOのステージングは、カラーは違えど、ソロ・アーティストとして確固たる世界を築き上げたJ.Y. ParkからRAINへと伝承されていったJYPの遺伝子を強く感じた。