α5100

ソニーは、ソニーEマウントを採用したミラーレス一眼カメラの新製品として、画面のほぼ全域をカバーする179点像面位相差AF(オートフォーカス)センサを搭載し、「ファストハイブリッドAF」を採用することで、すぐれた動体追従性と0.07秒の高速AFを実現する「Exmor」CMOSセンサを搭載した「α5100」を、9月5日に発売する。

美しいボケ表現やきめ細やかな階調、低ノイズでクリアな静止画・動画撮影ができるAPS-Cサイズの「Exmor」CMOSセンサを備える。有効画素数は約2430万画素。上位機種の「α7R」や「α7S」で採用している集光効率の高いギャップレスオンチップレンズ構造や、RGBカラーフィルターなどの独自技術によって、常用感度域ISO100~25600を実現している。

画面のほぼ全域をカバーする179点位相差AFセンサと、25点のコントラストAFによって高い動体追従性能を実現。ピントを合わせにくい被写体でも、広いAFカバー範囲を生かして、画面全域で捉える。動きの速い被写体など、精度が必要なシーンでは、コントラストAFを併用する「ファストハイブリッドAF」によって、高速性と高精度を両立する。

高速画像処理エンジン「BIONZ X」と組み合わせることで、0.07秒の高速AFを実現。最高で毎秒6コマの高速連続撮影時でもAFとAE(自動露出)で被写体を捉え、狙った被写体にピントを合わせ続ける「ロックオンAF」や、人物撮影時に瞳を検出して優先してピントを合わせる「瞳AF」を搭載する。

背面の液晶モニタはタッチパネル式で、タッチしてピントを合わせる被写体を選択できる「タッチフォーカス」や、フォーカスと撮影ができる「タッチシャッター」機能に対応。画面のほぼ全域をカバーする位相差AFセンサによって、画面端の被写体にもピントを合わせることができる。また、本体上方向に180°までチルトして、手軽に自分撮りを楽しめる。

動画撮影は、AVCHD Ver.2準拠のフルHDでの60/30/24p撮影でも常時AFに対応。「タッチフォーカス」機能で被写体を画面全域で捉えられる。さらに、4K/HDフォーマットXAVCを民生用途に拡張して、50Mbpsのハイビットレート記録と、リニアPCMで音声を記録するXAVC Sフォーマットや、AVCHD形式とXAVC S形式での同時記録に対応する。

本体側からズーム操作ができるズームレバーや、収納できるポップアップ方式のフラッシュライトを搭載。グリップとレンズの間に親指を入れやすい凹凸形状を採用した。

IEEE802.11b/g/n準拠の無線LANとNFC(近距離無線通信)に対応し、スマートフォンへ簡単に画像転送ができる。また、機能を手軽にカスタマイズできるAndroid向けアプリ「PlayMemories Camera Apps」に対応する。

対応メディアはメモリースティックPROデュオ/メモリースティックPRO-HGデュオ/メモリースティックXC-HGデュオ/SDXC/SDHC/SDカード。SDXC/SDHCカードはUHS-Iに対応する。ボディのサイズは幅109.6×高さ62.8×奥行き35.7mmで、重さは約283g。

ラインアップは、ボディ単体(ILCE-5100)、ズームレンズ「E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS」が付属する「パワーズームレンズキット(ILCE-5100L)」、ズームレンズ「E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS」と「E 55-210mm F4.5-6.3 OSS」の2本が付属する「ダブルズームレンズキット(ILCE-5100Y)」の3モデル。

ボディ単体のカラーはブラック。価格はオープンで、税別の実勢価格は5万5000円前後の見込み。「パワーズームレンズキット」「ダブルズームレンズキット」は、カラーがホワイト、ブラウン、ブラックの3色。価格はオープンで、税別の実勢価格は、「パワーズームレンズキット」が7万円前後、「ダブルズームレンズキット」が9万円前後の見込み。