18年2月に開催された「JAEPO×闘会議2018」の「第3回スプラトゥーン甲子園」は大いに盛り上がった

日本eスポーツ連合(JeSU)は6月6日、ゲーム会社や大会、イベントの運営会社など21社が正会員として加盟したと発表した。大手ゲーム会社が多数加わっているものの、現在人気を博している家庭用ゲーム機「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」を手掛ける任天堂は入っていない。

加盟した企業は、SNK、カドカワ、カプコン、ガンホー・オンライン・エンターテイメント、グリー、コーエーテクモゲームス、コナミデジタルエンタテインメント、コンピュータエンターテインメント協会、CyberZ、SANKO、サードウェーブ、スクウェア・エニックス、セガホールディングス、ソニー・インタラクティブエンタテインメント、ディー・エヌ・エー、日本オンラインゲーム協会、日本マイクロソフト、バンダイナムコエンターテインメント、ミクシィ、ユービーアイソフト、RIZeST。

任天堂は、「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズや「スプラトゥーン」シリーズなどのタイトルを使って、世界中で大規模な大会を開催しており、若い世代を中心に注目を集めている。2018年中にはNintendo Switch用ソフト「大乱闘スマッシュブラザーズ(仮題)」を発売する予定もあり、これからさらにユーザーが増える可能性は高い。

5月27日にJeSUがeスポーツ施設「LFS池袋」で開催した「第18回アジア競技大会 ジャカルタ・パレンバン eスポーツ 日本代表選考会」で岡村秀樹会長は、「任天堂がeスポーツに参入してくることを期待している。日本発のタイトルが世界標準になれば、日本におけるeスポーツの認知度も向上するはず」とコメントしている。

平方彰専務理事も4月に「任天堂のゲームタイトルは、プレイして楽しいうえに、プレイせずに観戦していても戦況がわかりやすく楽しい。eスポーツの普及には非常に適している」と述べている。果たして、任天堂がeスポーツシーンに参入する日は来るのか、各方面から注目が集まっている。

また、今回正会員になった企業は、これまでも大会やイベントの開催に関わってきた。JeSUによると、「IPホルダーが正会員に加わったことで、いままでより現場の声を吸い上げやすくなった。議決権もあるので、もっと柔軟に動けるようになる」という。

現状、ゲーミングPC本体を手掛けている企業は、「LFS池袋」をイベント会場として提供しているサードウェーブのみで、コンソールやモバイルアプリゲームを提供する企業が中心になっている印象が強い。今後、世界のeスポーツシーンで盛り上がっているゲーミングPCのメーカーは加盟してくるのか、各社の動きから目が離せない。