6月5日~9日に台湾・台北で開催されているコンピュータ関連の国際見本市「COMPUTEX TAIPEI 2018」。地元ASUSのブースには、PC、スマートフォン、液晶ディスプレイ、ロボットなどありとあらゆるジャンルの新製品が並んだ。なかでも注目を浴びていたのが、「スクリーンパッド」と呼ばれる、サブモニターとして使えるタッチパッドを搭載したノートPC「ZenBook Pro」だ。

スクリーンパッドは、静電容量式タッチパネルを搭載した5.5インチのフルHDディスプレイで、「エクステンションディスプレイ」、「スクリーンパッド」、通常のタッチパッドなど、いくつかの動作モードをもつ。

「エクステンションディスプレイ」は、Windows標準のマルチディスプレイ機能を利用したモード。メインディスプレイ上のウインドウをマウスカーソルでつかみ、下にスライドさせると、スクリーンパッド上にウインドウが出現する。

スクリーンパッド内のマウスカーソルはタッチで操作する。メーラーを表示して常時確認できる状態にしておいたり、メモを参照しながら作業したりするなど、すぐに思いつくだけでも用途はいろいろありそうだ。

「スクリーンパッド」は、パッドの画面サイズに最適化したアプリを使用できるモード。例えば、電卓アプリを起動しておけば、実際に電卓をPCの隣に置いているような感覚で作業ができる。「エクステンションディスプレイ」はPCの“延長”だが、「スクリーンパッド」は“追加”というイメージだろうか。実機では試せなかったが、Microsoft Office用の専用アプリなども用意しているようだ。

画面サイズは15.6インチの「ZenBook Pro 15 UX580」と14インチの「ZenBook Pro 14 UX480」の2種類をラインアップ。UX580では4K液晶ディスプレイ、CPUにCore i9-8950HK、ストレージに1TBのSSDなどを選択することもできる。スクリーンパッドのサイズと解像度は共通。価格は公表されていないが、日本でも近日中に発表される予定だ。(BCN・大蔵 大輔)

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