『インターステラー』 (C)2014 Warner Bros. Entertainment. Inc. and Paramount Pictures. All Rights Reserved.

“ダークナイト三部作”のクリストファー・ノーラン監督の最新作『インターステラー』の最新映像が公開された。作品の情報を公開まで秘密にすることで知られるノーラン監督だが、新作映画は親子のドラマと、壮大なスケールの惑星間(インターステラー)旅行を描いた作品になりそうだ。

最新映像

本作はノーラン監督と弟のジョナサン・ノーランが共同で脚本を執筆し、マシュー・マコノヒー、ジェシカ・チャスティン、アン・ハサウェイ、ケイシー・アフレック、そしてマイケル・ケインらが出演する作品で、かつては美しく輝いていた惑星・地球が、その寿命を終えようとしている未来が舞台だ。

このほど公開された映像では、荒廃した地球の姿が描かれ、人類が居住可能な惑星を探して壮大な旅に出るミッションに参加することになった元エンジニアの男がロケットに乗り込む姿が描かれる。しかし彼は愛する息子と娘を抱えており、人類を守るために旅に出るべきか、この地にとどまって子どもたちを守るべきか迷う。

しかし、男は決断する。ロケットは飛び立ち、男とクルーは宇宙へと足を踏み入れる。画面いっぱいに広がる宇宙空間は思わず息をのむ映像だが、同時に地球で“終わり”の時を待つ人々の姿も描かれ、マイケル・ケインが演じる男がディラン・トマスの詩『Do not go gentle into that good night』の冒頭部分を読み上げる。“おとなしく夜を迎えるな。賢人や闇にこそ奮起するもの。消えゆく光に対して果敢に挑むのだ”。映像は間もなく訪れる終末を前に必死で生きようとする人々と、終末を阻止するべく“小さな望み”にすべてを賭けて旅を続けるクルーの姿を交互に映し出して終わりを迎える。

ノーラン監督は新作について「幼い頃、ロンドンのレスター・スクエアにある映画館の大きいスクリーンで、父と一緒に『2001年宇宙の旅』を見た。とても印象に残っている経験だ。本作では、同じようなスケールの作品をお届したいという野望があった。子供たちとその両親と一緒に見に行ってほしい。ぜひ巨大なスクリーンで体感してほしい。それが、私がこの作品に込めた思いだ」とコメント。これまでもノーラン監督は、スタイリッシュな映像と深い人間ドラマを絶妙なバランスで描いており、最新作でも監督が「多くの革新的技術、そして異なる技術を組み合わせた」という映像と、心に響くドラマが描かれることになりそうだ。

『インターステラー』
11月22日(土) 新宿ピカデリーほか全国ロードショー