完成披露試写会の模様

舞妓を目指すヒロインの奮闘を描いた『舞妓はレディ』の完成披露試写会が21日、都内で行われ、開演を前に主演の上白石萌音、富司純子、田畑智子、草刈民代ら女優陣がロビーで来場者をお出迎え。映画のテーマである舞妓の“おもてなし”精神を披露した。舞台あいさつには、共演する長谷川博己と周防正行監督も加わり、本作への思いを語った。

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舞妓になろうとたったひとりで京都にやって来た春子(上白石)が、さまざまな困難を乗り越えながら、言語学者の京野(長谷川)ら周囲の助けを得て成長するミュージカル仕立ての本作。周防監督にとっては20年越しの企画実現で「満足といえる喜びを味わっている」と出来ばえに自信を示していた。

800人の応募者の中からオーディションで主演を勝ち取った上白石は、「私自身も楽しみながら撮影できた作品。この楽しさが皆さんにも伝われば」とアピール。公開を前に全国キャンペーンにも励み「各地の劇場の皆さんが、温かくおもてなししてくださった」と笑顔で振り返った。

長谷川は劇中で歌とダンスに挑戦しており「ワクワクと不安でいっぱい。(ミュージカルの)シーンは早く終わってくれないかなと思っています(笑)」と弱音も。それでも「こん身のおもてなしを込めた作品で、実は自信あります」と話していた。

女将を演じる富司は「歌が本当に苦手で、皆さんの感想が怖い」と、こちらもミュージカルシーンに悪戦苦闘の様子。田畑は実家が祇園で料亭を営んでおり、実母も舞妓だったといい「小学校の卒業文集に、将来は舞妓になると書いていたほど」と先輩舞妓役に強い思い入れを示した。周防作品の常連である草刈は、芸に厳しい姐さん芸妓という役どころ。長年バレリーナとして活躍してきたが「日本舞踊は、今までにない経験だった」と語った。

『舞妓はレディ』
9月13日(土)全国東宝系にて公開

取材・文・写真:内田 涼

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