東方神起

息を飲むような迫力満点のパフォーマンスとは真逆をいくようなMCも、東方神起のギャップが楽しめて人気だ。15年の確かな歩みは、ステージから見える風景に変化をもたらした。男性ファンの姿も多く見られるようになり、ドーム同様、スタジアムでも男性ファンだけに叫ばせようという。チャンミンの提案通りに、二人が「風邪引かないように」というと、スタジアムに男性ファンの「気をつけてー!」という絶叫がこだまする。これに、チャンミンは「頼もしい声で全然引かなそう❤」と満足気。また、男性ばかりではなく、幅広い世代の姿を客席に見つけ、「老若男女(ものすごく発音が難しそう)が楽しめるライブを作っていきます!」(ユンホ)と、約束する二人だった。

ファンの「東方神“T”」の声で迎えたアンコールでは、おなじみの『Rising Sun』からスタート。そして、会場の熱気冷めやらぬ中、今年9月から全国32公演のアリーナ&ドームツアー決定を発表。7万3000人の歓喜の声で沸く会場に、「マジ卍!? 上半期も頑張ってここまで来たけど、下半期も充実しそうでいいよ!」(ユンホ)と走り続けることを宣言し、7月25日にリリースする新曲『Road』も披露した。

「WE LOVE TOHOSHINKI」これはファンの総意だ。

その後の『ウィーアー!~OCEAN~SKY~Summer Dream』といった夏メドレーはとことんファンと一緒に楽しむ時間。サインボールやフリスビーを客席に飛ばし、タオルを振り回し、ジェットバルーンを飛ばして大騒ぎ。チャンミンがシュートダンスを見せたり、ユンホが“ユノTIME”でダンサーにおぶさったり、二人も心底この時間を楽しむ。ラストの『Somebody To Love』では、リストバンドの光で客席に「WE LOVE TOHOSHINKI」の文字が描かれ、「ぶっ飛ばして行くぜ!」というユンホの掛け声とともに大きな花火も打ち上がり、興奮冷めやらぬままエンディングを迎えた。(花火の煙がスタジアムに充満し幻想的な空間を生み出していたことも記しておこう)