『バルフィ! 人生に唄えば』(C)UTV Software Communications Ltd 2012

「ぴあ」調査による2014年8月22日、23日のぴあ映画初日満足度ランキングは、インド版アカデミー賞で作品賞を含む6部門を受賞した『バルフィ! 人生に唄えば』がトップに輝いた。2位にマット・デイモンが脚本と主演を務めた『プロミスト・ランド』が、3位にしげの秀一原作の『頭文字D』を3部作で映画化する第1弾『新劇場版「頭文字D」 Legend1-覚醒-』が入った。

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1位の『バルフィ! 人生に唄えば』は、生まれつき耳が聞こえず、話ができない主人公バルフィとふたりの女性の人生を描いたヒューマンドラマ。出口調査では「ポジティブで元気なバルフィを観ていたら、理屈じゃないのだと涙があふれた。観客を楽しませようとする姿勢がいい」「今までのインド映画とひと味違って、歌やダンスが少なくて作風も新鮮だった」「ミュージカル風な作風が多い中で新しさがあり、監督の感性の良さを感じた。主演俳優の表情で魅せる演技が素晴らしく心を奪われた」「しっとりした作品で、恋愛だけでなく人との繋がりや、温かさが丁寧に描かれていてシンミリした」「まるでイタリアやフランス映画のようで意外だったが、爆笑してホロリとさせられた」などの声があがり、20代から70代までの観客から支持を集めた。

2位の『プロミスト・ランド』は、次世代エネルギー“シェールガス”に焦点を当てたガス・ヴァン・サント監督による人間ドラマ。観客からは「マット・デイモンの演技は期待通りで素晴らしい。淡々としているが鑑賞後は心にしっかり残るものがある」「予定調和ではないストーリー展開にビックリ。突きつけられた現実に主人公はどう対応していくのか、見応えがあった」「結論は簡単には出ないが、今の日本のエネルギー問題とも当てはまる内容で考えさせられた」「今のアメリカ社会が忘れている政治などのわかりやすい正義ではなく、目に見えない人を思いやる正義の大切さが描かれていた」などのコメントが寄せられた。

(本ランキングは、8月22日(金)、23日(土)に公開された新作映画9本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)