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ディズニー・アニメーション・スタジオの最新作『ベイマックス』の舞台となる架空都市“サンフランソウキョウ”の画像が世界で初公開になった。本作は物語の設定や展開に日本文化の要素を多く盛り込んでおり、作り手たちの“日本への愛”が作品の随所に息づいている。

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本作は、最愛の兄タダシを謎の事故で失い孤独になってしまった少年ヒロが、兄が作り出した心優しいロボットのベイマックスの存在によって少しずつ元気を取り戻し、戦闘力も戦闘意欲もないベイマックスを相棒に、兄タダシの死の謎に迫る姿を描く。

物語の舞台となる“サンフランソウキョウ”は名前の通り、サンフランシコと東京の街からインスパイアされた都市で、このほど公開された新画像にも“まんじゅう”や“わらび餅”などの文字が確認でき、その光景は東京の新橋や日本橋を思わせる。監督を務めるドン・ホールは本作を手がけるにあたって「いい加減な“日本”テイストをサンフランソウキョウへ持ち込みたく無い」と語っており、マット鈴木らディズニー・アニメーション・スタジオで働く日本人クリエイターら30人のスタッフが“サンフランソウキョウ”を創りだしている。

マット鈴木は「このスタジオ(ディズニー)には日本のアニメーションやカルチャーに影響を受けているクリエイターがとても多いです。もしかしたら僕より詳しいかも」と語っており、ホール監督と共同で監督を務めるクリス・ウィリアムズは「僕らは若い頃に日本文化の影響を受けた最初の世代だと思うんだ。誰かが『AKIRA』のビデオカセットを持っていて夢中になったよ」と振り返る。

本作のスタッフは製作前から日本に足を運んで、デザインや文化、空気を徹底的にリサーチしており、その中で、日本の“鈴”を参考にしたベイマックスのデザインも誕生したという。ホール監督とウィリアムズ監督は「僕らに影響を与え続ける日本文化には。この作品でお返しできればとうれしい」と語っており、映画『ベイマックス』は、日本の観客にとって特別な作品になりそうだ。

『ベイマックス』
12月20日(土) 全国ロードショー