『ケープタウン』来日記者会見に登壇したオーランド・ブルーム

『ロード・オブ・ザ・リング』『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのオーランド・ブルームが27日に都内で来日記者会見を行い、主演作『ケープタウン』をアピールした。プロモーション来日は2007年5月以来、約7年ぶり。

『ケープタウン』来日会見その他の写真

南アフリカを舞台にした本作で、女と酒にだらしない刑事ブライアンという“汚れ役”で新境地に挑んだブルームは、「自堕落だが、教義と価値観にブレがない存在で、とても演じがいがあった。不安もあったが、新しい挑戦に向き合った」と誇らしげに語った。

ブルーム演じる主人公・ブライアンが、ケープタウンで起こった人気ラグビー選手の娘が殺害される事件を捜査し、その背後にある麻薬組織の闇と立ち向かうサスペンスアクション。撮影を前に数週間、南アフリカに滞在したといい、「現地で暮らす人々の貧困を目にし、人生の厳しさを垣間見ると、やはり心が動かされた。ケープタウンという都市そのものが、ひとつのキャラクターなんだ」(ブルーム)。

メガホンを執るジェローム・サル監督からは、「大手スタジオの作品ではないし、ファイナルカット権も僕にあるから、振り切って演じてほしい」と助言があったそうで、「特に意識したのはアクセントと肉体作り。南アフリカの男性は、いわゆるマッチョな男性が多いからね」と役作りを明かした。

また、アカデミー賞俳優のフォレスト・ウィテカーとの共演を「真のアーティストであるフォレストと共演できて、本当に光栄。僕にとっては、まさに贈り物」と感激しきり。前日の26日に来日したブルームは、「原宿や渋谷を散歩したよ。違った文化に触れるのが好きなんだ。(日本語で)ミンナ、ダイスキ」と日本のファンにメッセージを送った。来日会見には、佐々木希が花束ゲストとして花を添えた。

『ケープタウン』
8月30日(土)新宿バルト9他全国ロードショー取材・文・写真:内田 涼