――なるほど、みなさんチームの垣根を越えて協力していたんですね。山本さん、二つのチームを稽古から見ていて、どんなことを感じていらっしゃいましたか?

山本「これ、言っていいのかな?フロートチームに元気がなかったんですよ。コーヒーチームはすごく元気なのに比べて、これでいいのか?って思って。人のセリフを聞いて自分がセリフを出す、っていうことをしっかり意識しよう、と言いました。」

――チームの違いは初期から感じていましたか?

山本「スピード感が2チームでガラッと違って、戸惑いがありましたね。これは、自分がパワーを出さないといけない!っていうか…。でも、コーヒーチームのみんながフロートチームにアドバイスすることで、だんだん深まっていって、お互いに高め合えるようになりました。でも、やっている上での違いってそんなになかったですよ。顔が違うだけ!ぐらいに考えてました。」

青山「シングルキャストだけど、(山本)萌花は二役ぶんやってるんじゃないかな?って思って見てたんですよ。(伊集院)さくら役が全然違う二人だから。そこはどうだった?」

――たしかに、(フロートチームの弓木)菜生さんは、天然キャラが前面に出ていますし、(コーヒーチームの鈴木)悠巴さんは、お嬢様らしさが前面に出ていましたね。

山本「たしかに、さくら役の二人は全然ちがうから…。でも、自分の中では…大差はそれほどなかったんです。二人とも、助けてあげなきゃ!支えてあげなきゃって思っていました。あとは、しっかりしなきゃっていうおせっかいもあって…ううん、むずかしいな(笑)。」

青山「私は、今回のリーダーは(山本)萌花だと思うんです。それぞれのチームに中心になるメンバーもいたし。コーヒーチームだったら布施(日花梨)ちゃんだったりして。すごくみんなで考えて、それが説得力を生んでました。萌花も、「全然だめだよ」って言うのは勇気がいると思うんです。でも、それを躊躇せず言うのはカッコよかったし、それで現場が引き締まってました。」

――山本さんは、二つのチームをつなぐ役目をしてらしたんですね。青山さんご自身はいかがですか?

青山「私自身は、自分のできる範囲のことをやろうと思っていました。本番中も、誰かがいっぱいいっぱいになったたら、声をかけよう、とか。とりあえず出来る限りのことは…。」

――おおー、なるほど!実質的リーダーと言われましたが、山本さんどうですか?ご自身としては…。

山本「たしかに…、引っ張っていかなきゃ…って思ってました。(いろいろと)言える立場でもあったし、両方のチームを見ているから…。うーん、やっぱり、頑張ろう!って思うんですけど、三日坊主になっちゃうことがこれまで多かったんですよ。でも、今回はそれを継続できたのが大きな一歩でした。

疲れたって言わない、っていうのが自分の目標だったんです。稽古もみんなの倍、やらせてもらっていて、体力勝負だったんです。でも、そこで弱音を吐かないように…。すごく精神的にも鍛えられました。」

 

――ありがとうございます!もっとお話をお聞きしたいところなんですが、そろそろお時間です。最後に、今後劇団ハーベストでこんなお芝居をしてみたい!という希望があったらぜひ…。

山本「時代劇やってみたいです!殺陣とか使って!」

加藤「これ、しょっちゅう言ってます(笑)」

――いいですね~!ぜひぜひ見てみたい!

青山「私はもう一回3人芝居をやってみたいです。責任感があるし、エネルギーの量も違うから、鍛えられるし。」

望月「私は過去の公演の再演がしたいです!」

全員「わー、したい!」

望月「「見切り発車シスターズ -happy go lucky-」ではショークワイアー役としてダンスをみんなで踊ったんです。それをもう一度やりたいですね」

松永「私は「一筆啓上!~girls look up!~」とか思い出します。セットの美術もすごかったし、今のみんなでやったら、さらにいいお芝居が出来るかなって。ファンの方にも成長を見ていただけるし…。」

――こんなにいい作品があったんだよ、っていうことを新しいファンの方にも伝えられますもんね。

加藤「私は、劇団ハーベストとして、お客さんに笑顔になっていただけるっていうか、心が温まる作品を見ていただきたいなって…。見てくださった方が「また明日頑張ろう」と思える劇団になりたいですね。」

――それ、すごくいいですね~。これから、劇団ハーベストに元気をもらえる方がもっと増えるでしょうね。今日は長い間、ありがとうございました!

全員「ありがとうございましたー!」


いかがでしたか?劇団ハーベスト特集。あくまでまっすぐに演劇と向き合う彼女たち、これからの成長が本当に楽しみです。次回の公演は、今回と同じく下北沢亭で開催予定とのこと。今から次の収穫(ハーベスト)が楽しみで仕方ない!今回のレポートは以上です。