“梅ちゃん”こと梅垣義明(ワハハ本舗)の単独公演『梅ちゃんのシャンソンショー2018~ありがた迷惑な夜をあなたに』が、6月29日(金)に神奈川・クラブチッタで上演される。どのようなステージになるか、梅垣に話を聞いた。
これまで開催してきた公演の中から、今、梅垣が届けたい演目をセレクトして届けるベスト版だという今回の公演。 “ベスト版”にした理由を尋ねると「自分で言うのもなんですが、長くやっているので、ベスト版が3回分できるくらいはネタがあるんですよ。舞台ってやはり観る人が限られていますから、昔やったネタをそろそろもう1度やりたいなと思って決めました」
ヒールを履いてド派手な衣装&メイクで歌い、お馴染みの鼻から豆を飛ばすネタなどを繰り広げる、毎回“笑いと悲鳴”が響く梅垣のショー。「見た目のイメージで夜のお店のショーのように思われることもあるのですが、生歌であるというところがまず大きく違いますし、下ネタもやりますけど、ショーとして楽しめるよう考えに考え抜いたもので、お酒の席でやるようなものではないんですよ」と語る。その言葉を裏付けるように観客の年齢層はかなり幅広く、小さい子供を連れて来る人もいるという。「おじいちゃんおばあちゃんから子供まで一緒になって笑っていることってなかなかないでしょ。僕は自分が面白いと思うネタをやっているだけで、そういうふうにしたいと思ってやっているわけではないですが、やっぱりそんな光景を観れるのはうれしいものです」。観たことのない人にもぜひ来てほしいと言い、「今は、舞台の“笑い”と言えばまずコントや漫才をイメージすると思うのですが、こんな世界もあるんだよってことを知ってほしいです」
「気軽に“遊びに来てね”とは言わない」と言う梅垣。「公演を観に来てくれるということは本当にありがたいことですからね。チケット代と移動時間、そして本番の時間をもらっているということですし、お客さんにとっても生のものを観るというのはエネルギーがいることだと思いますし」と真っ直ぐ向き合う。そんな舞台の魅力を「1回の公演に必ず2、3度は“お客さんにノせられてるな”っていう瞬間があるんですよ。普段は踊ったりしないところで踊っていたり、客席をいつもより走っていたり。僕もお客さんにエネルギーを与えるつもりでやっていますから、これはエネルギーの交換なんですよね。お客さんがいるからできることがたくさんあります」
内容は当日のお楽しみだが、観客を舞台に上げるネタも用意しているという今作。観に行く人は心して楽しんでほしい!
取材・文:中川實穗