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また、城の模様や小さな柵なども上に行くほど小さくなっているのです。遠目からだとなかなか気が付かないのですが、城の近くで見てみるとよくわかります。

これは、例えば街中で見る大きなビルが上の方の窓は小さく見え、下の方は大きく見える…という状態を意図的に作りだし、ゲストに実際の大きさよりもさらに大きく見せる錯覚を起こさせているのです。

同じくディズニーシーのシンボルであるプロメテウス火山も同様の効果が使われています。こちらはその効果は少しわかりにくいですが、上に行くほど、火山を形作る岩や溶岩の跡などが小さく作られています。他にも大きな建物や建造物にはこの技法が取り入れられている事が多くあります。

 

ワールドバザールの建物に隠された「縮尺の魔法」。

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実際の大きさよりより大きく見せるという、この魔法がもっとわかりやすい場所は、パークのエントランス、ワールドバザールに並ぶたくさんの建物。ここに並ぶ多くの建物の一階部分はほとんどショップやレストランになっています。

これらの建物は一見、2階建てになっているものや3階まである建物もあります。しかしながらこのワールドバザールの建物は現実的にはすべて2階程度の高さしかありません。街並みを思い浮かべると、もう少し高さがあるように思えますが、実はここでも先ほどの強化遠近法が使われています。

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