森山直太朗 ライブの模様 森山直太朗 ライブの模様

シンガーソングライターの森山直太朗が8月26日、タワーレコード渋谷店B1F「CUTUP STUDIO」でミニライブを行った。

同イベントは8月13日にリリースされた通算20枚目のシングル「若者たち」と2月26日NHKホール公演を収録したライブDVD「コンサートツアー2013~14『自由の限界』~そろそろ本当の俺の話をしようか~」の発売を記念して開催された。

森山は定刻通りに登場。椅子に腰掛け、ギターを手にすると、客席から「座ってたら見えないー」と声が。すると椅子から立ち上がり、急遽スタンディングでの演奏に変更。「見えないと言ったあなたに贈ります」と言って1曲目『あなたがそうまで言うのなら』が始まった。森山劇場の開幕である。力強いストロークが心地よい『いつかさらばさ』と続く。「演奏する曲は決めていないので、思いついた曲をやります」と語る森山。そう、このミニライブにはセットリストが存在しない。何が起こるか分からない、ライブ特有のハプニングを楽しみたいという森山の粋な計らいだ。「もう歌ったほうがいいかなという曲があります。でもまだ早いかな?」と言うと、柔らかいアルペジオの響きと共に『夏の終わり』を歌いはじめる。優しい歌声とともに、会場内にそっと秋風が吹き込んだ。続いては、いつも歌いたいけれど披露できていないという、『人のことなんて』。この1フレーズのみのシンプルな楽曲に対して「どの辺がよかったですか?」という森山の問いかけに、会場内からは「しびれる歌声!」との声が上った。さらに、リクエストに応じて『うんこ』を披露。楽曲の幅広さに脱帽したところで次は、ブルースハープを首からぶら下げると『どこもかしこも駐車場』を歌い始めた。変わりゆく地元の風景がふと頭をよぎり、ちょっぴりセンチメンタルな気持ちになった。普段はあまりやらないという映画『半落ち』の主題歌、『声』を歌い終えるとミニライブも終盤に。念入りにチューニングを終えると『若者たち』をゆっくりと歌い始めた。ザ・ブロードサイド・フォーが1966年に発表した楽曲が原曲であるこの曲。「(原曲を)知ってる人?」という森山の問いかけに次々と手が挙がる。そんな中、「何でお母さん手挙げてないんですか?」の一言に会場内から笑い声が溢れる。『若者たち』のカップリング曲であり、アンサーソングである『どのみち』、アンコールとして『フォークは僕に優しく語りかけてくる友達』を歌い終え約60分間のミニライブは終了した。「ありがとう直太朗!」の声が挙がり、客席から花束を受け取る森山。ステージ上から姿を消しても拍手はしばらく鳴り止まなかった。

森山直太朗は2015年1月30日(金)戸田市文化会館を皮切りに、コンサートツアー2015「西へ」を開催。全国36公演が予定されている。チケットぴあでは一般発売に先駆けて先行受付を実施中。詳細は下記チケットリンクからご確認を。