『2014Jリーグ ヤマザキナビスコカップ』決勝トーナメント・オープンドローに臨んだ選手たち (c)J.LEAGUE PHOTOS 『2014Jリーグ ヤマザキナビスコカップ』決勝トーナメント・オープンドローに臨んだ選手たち (c)J.LEAGUE PHOTOS

『2014Jリーグ ヤマザキナビスコカップ』準々決勝が9月3日(水)・7日(日)に迫った。組み合わせは浦和レッズ×サンフレッチェ広島、柏レイソル×横浜F・マリノス、川崎フロンターレ×セレッソ大阪、ガンバ大阪×ヴィッセル神戸とどれも興味深いカードとなった。

「2014Jリーグ ヤマザキナビスコカップ」チケット情報

因縁浅からぬ浦和×広島は、初戦をホームで迎える広島がどういう戦術で臨むか気になる。J1リーグ第20節では浦和に対して広島は前半、4-5-1の超守備的布陣で自陣深くにブロックを形成した。失点をしないことを最優先に戦いながら22分に先制を許すと、結局反撃もままならず、浦和に公式戦6連敗を喫したのだった。浦和は堅守を支えるGK・西川周作、広島は売り出し中のFW・皆川佑介を日本代表で欠く。守備と攻撃の核を失った両軍にどんな影響が出るのか。

柏×横浜FMは前年準決勝と同じ顔合わせとなった。昨年は第1戦で雌雄は決した。初戦を4-0と完勝を収めた柏は第2戦を0-2で落としたものの、決勝で浦和を1-0で下し、1999年以来となる覇権を手にした。リーグ戦では柏が17勝8分13敗とリードするが、『ナビスコ杯』では横浜FMが5勝2分3敗と分がいい。果たして、次はどちらの目が出るか?

川崎F×C大阪はJ1リーグ第20節の5-4のド派手な打ち合いが記憶に新しいことだろう。川崎Fが4-1で前半を折り返し一方的な展開になるかと思いきや、C大阪が4-2-3-1から3-5-2にシステムを変更。川崎Fの中盤の底からのボール回しを封じ、逆に押し込んでいく。5-4と勝利には届かなかったが、後半の戦いはC大阪のヒントになるはずだ。

G大阪×神戸の阪神ダービーは、リーグ戦では神戸が勝点35の5位、G大阪が勝点34の7位と激しい鍔迫り合いを見せている。ただ今季の直接対決では、G大阪が圧倒する。『ナビスコ杯』Aグループ第2節はG大阪が2-0ときっちり勝点3を手にし、J1リーグ第17節では宇佐美貴史、パトリックの各2ゴールなどで5-1と圧勝。日本代表で10番・森岡亮太が不在の中、神戸はこの流れを変えられるか。

「リーグ戦とカップ戦は別物」とは、サッカー界でよく言われる常套句である。ホーム&アウェイの180分間の戦いは、リーグ戦の状況とは異なる結果が出ることが多々ある。リーグ戦の結果を見て、浦和、柏、川崎F、神戸が有利とは決して言い切れない。『2014Jリーグ ヤマザキナビスコカップ』準々決勝第1戦は9月3日(水)、第2戦は7日(日)にキックオフ。チケット発売中。