アビー、造形サイズが大きくなったパーソナル3Dプリンタ「SCOOVO X9H」、低コストの「SCOOVO MA30/10」も

2014.9.2 15:43配信
「3Dプリンタへの需要は確実に増大している」と語る坂口信貴社長

アビーは、9月1日、大規模なオブジェクト製作に対応したパーソナル3Dプリンタ「SCOOVO X9H」と、低コストで本格的な光造形ができる3Dプリンタ「SCOOVO MA30/10」を発表した。

説明会で代表取締役の坂口信貴社長は「昨年話題になり、一気に過熱した3Dプリンタだが、今年はややおとなしめ。しかし、グローバルでは盛り上がっていて、国内でも需要が増大する傾向にある」と市場を分析。「3Dプリンタがまだ浸透していないのは、用途がわからないから。PCの黎明期も同様だったが、プレーヤーが増えて、独自の文化やコミュニケーションが生まれれば、自ずと普及する」と、一般ユーザーへの普及に必要な条件を挙げた。

「X9H」は、現行モデル「X9」の後継機。オブジェクトの最大造形サイズが従来の約1.7倍の高さ340×幅200×奥行き200mmに大きくなった。積層ピッチは最小0.05mmで、工業用プリンタに迫る高精緻な造形を実現している。

フロントパネルには、液晶パネルとSDカードスロットを追加。造形時にPCと接続してデータを入力する必要がなく、自由な場所に置くことができる。付属のGコード作成ソフト「SCOOVO Studio SE」の操作はシンプルで、初めて3Dプリンタを操作する人でも安心だ。本体・ソフトともに日本語対応なのは、国産メーカーならではの魅力だ。

カラーはブラックとシルバーの2色をラインアップ。価格は税込みで29万9800円。9月1日にアビーストアで先行予約を開始し、全国の家電量販店などで順次販売する。

「MA30/10」は、本格的な光造形ができる吊上げ式の3Dプリンタ。一般的なレーザー照射方式の光造形機は、小型の造形物を生成する際も、タンクに数十Lの液体樹脂を注入する必要があるが、「SCOOVO MA30/10」は必要最小限の液体樹脂を注げばOK。樹脂のムダを大幅に減らすだけでなく、空気への接触が少ないので造形物をきれいに仕上げることができる。大量の樹脂の温度を一定に保つ必要がなく、ヒーターは不要。あらゆる側面からコストを抑える。

光源には、次世代光学エンジンを搭載したDLPプロジェクション方式を採用。全面一括露光によって高速積層を実現した。レーザーとLEDのハイブリッド光源で、寿命は水銀ランプを光源とする光造形機の10倍に相当する約2万時間。樹脂は、耐候性の高いアクリル樹脂と弾力性のあるゴムライク樹脂の2種類を用意。これを配合することで、質感を細かく調整することができる。

サポート体制が整っていないメーカーが多いなかで、「MA30/10」は安価でスピーディな保守契約体制を確立。ユーザーに合わせた複数のプランを用意することで、3Dプリンタのパフォーマンス維持への不安を払拭する。カラーはブラックとシルバーの2色。価格は最小積層ピッチが0.025mmの「MA30」が税込みで321万8400円、0.05mmの「MA10」が181万4400円。

いま人気の動画

     

人気記事ランキング