新「カラリオ」をアピールするAKB48の渡辺さん

エプソンは、インクジェットプリンタ「カラリオ」シリーズ7モデルを9月18日に発売する。価格はオープン。

発表会で、エプソン販売の佐伯直幸社長は、「インクジェットプリンタ分野の戦略は、家庭でのプリンタ利用拡大を訴求することだ」と、シーン提案に力を入れていくことを明らかにした。

新製品は、全機種が無線LAN接続に対応し、PCやスマートフォンなどからワイヤレスで印刷やスキャンができる。また、プリンタとスマートフォンを無線で接続して、簡単に印刷やスキャンができる無料アプリ「Epson iPrint」や、スマートフォンからディスクレーベルやオリジナルフォトブックを作成できる「Epson Creative Print」を提供する。

基本のシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色に、ライトシアン、ライトマゼンタを加え、肌の色や空などの淡い色合いも自然に美しく表現する6色染料インクを採用したモデルは、A3印刷に対応する「EP-977A3」、ファックス機能を搭載した「EP-907F」、3色のカラーバリエーションをもつ「EP-807A」、エントリモデルの「EP-777A」「EP-707A」をラインアップ。独自のマイクロピエゾプリントヘッドを採用し、吐出するインクの量を正確にコントロールする。

上位モデルの「EP-977A3」「EP-907F」「EP-807A」は、操作パネルに新たに4.3型ワイドの大型タッチパネルを搭載。大きな画面で見やすく、フリック操作でスマートフォンのような感覚で操作できる。本体カラーを3色から選ぶことができる「EP-807AW/AB/AR」は、液晶画面のデザインにも本体カラーを反映し、統一感のあるデザインに仕上げた。

排紙トレーと操作パネル、用紙カバーが、印刷開始時に自動で前回使用していた角度にオープンし、電源オフ時に自動で収納する。角度を調節する手間が省けるので便利だ。「EP-977A3」「EP-807A」は、印刷データを送信すると自動で起動する「自動電源オン」機能を搭載。自動でトレーをオープンして印刷を開始するので、スマートフォンからなど、離れた場所から印刷をする際に便利だ。

「EP-977A3」は、A3印刷に対応する複合機。給紙精度を高め、前機種「EP-976A3」と比べてA3写真印刷で約1.5倍高速化。A3写真を約115秒で印刷できる。実勢価格は3万円台半ば。

「EP-907F」は、ファクス機能を搭載した複合機。新たに「見てからファクス送信」「見てからファクス印刷」機能で、本体の液晶画面でプレビューしてから送信・印刷できる。受信データは、メモリカードなどに保存できる。実勢価格は4万円台半ば。

「EP-807A」は、3色展開の主力モデル「EP-806A」の後継機。カラーは、前モデルと同様、ホワイト、ブラック、レッドの3色。実勢価格は3万円前後。

「EP-777A」「EP-707A」は、有線LANや背面給紙機能などを除いたエントリモデル。「EP-777A」は、自動両面印刷に対応し、2.7型の液晶モニタを備える。実勢価格は2万円台半ば。一方、「EP-707A」は、自動両面印刷機能やUSBホストポートを省略。液晶モニタを1.44型に小型化した。実勢価格は1万円台後半。

さらに、4色顔料インクを採用したモデルとして、「PX-437A」「PX-047A」を用意する。前面に操作ボタンを配置し、前面ですべての操作ができる。「PX-437A」は、ブラック180ノズル/カラー計177ノズルを、「PX-047A」は、ブラック128ノズル/カラー計126ノズルを採用する。実勢価格は「PX-437A」が1万円台半ば、「PX-047A」が1万円台前半の見込み。

会場には、イメージキャラクターを務めるAKB48の渡辺麻友さんが登場。「カラリオ」シリーズのマスコットキャラクター「エイさん」「ちいサメ」と、6色インクをアピールするバンド「Rock shock」を結成したことを明らかにした。

渡辺さんは、「新しい『カラリオ』はコンパクトなのにA3印刷ができて、6色インクでキレイな写真が印刷できます。私たちのバンド『Rock shock』の応援もよろしくお願いします」と元気に挨拶した。