UNISON SQUARE GARDEN 写真: Ohagi UNISON SQUARE GARDEN 写真: Ohagi

8月28日(木)に東京・TSUTAYA O-EASTで「HARE NOVA FINAL !!!!!」が行なわれた。

ソニー・ミュージックアーティスツが4月から7月まで毎月開催しているライブオーディション「HARE NOVA」。この日の公演は、Vol.01からVol.04までの各回で得票1位だったアーティストが4組と、東京エリア以外の高校生だったため、平日夜開催の「ハレノヴァ」マンスリーステージに呼べなかった2組の計6組が出演。ここで選ばれた1組が9月20日(土)に行なわれる「SMA 40th YO-KING presents 顧問豊作」にOAとして出演する。

OAのnicotenが会場をしっかりと盛り上げた後、1組目のShout it Outが登場。東京でのライブは初めてという関西出身の彼らだが、トップバッターとして堂々たるライブを見せた。HARE NOVA恒例のゲストウォッチャーからは「場数を踏めば、もっと大きく飛躍する」とのコメントが聞かれた。2組目はもしもしくじら。女子3人男子ひとりという稀な編成もさることながら、伸びやかなボーカルと疾走感ある演奏も強み。「前回から更に良くなっている」という声もあがった。3組目はファイナルで初登場の橋鼠。なんとこの日が初ライブという16歳の彼は、一見ボカロ系に見えるが、演奏しながら自身で歌い踊り、会場を完璧に彼の空気にしてしまっていた。ウォッチャーからも「このまま純粋培養で育って言って欲しい」という、才能を認めるコメントが飛び出した。4組目は絶景クジラ。MCから演奏まで全てに巧みさを感じさせるライブで、ロックバンドに必要な素養を見せ付けたアクトだった。ウォッチャーからは「芯となる曲を作り上げて欲しい」という今後に期待を感じさせるコメントが出た。5組目はBOYS END SWING GIRL。この日の6組の中でも特に会場を盛り上げていたのがこのバンドで、ライブの実績を積んでいるのが良く分かるパフォーマンスと演奏だった。「決めが沢山あって散漫なので、もう少し絞っても良いかも」という、実力のあるバンドだからこその具体的なアドバイスも飛び出した。オーディション最後の6組目はフィッシュライフ。すでに作品のリリースもツアーも沢山行なっているような、ベテランロックバンドのような雰囲気と、初期衝動に身を任せた焦燥感がない交ぜになっていて、さすがトリを飾るにふさわしいライブを見せてくれた。ウォッチャーからは賛辞の声が聞かれる一方「言いたい事がたくさんあるバンドだからこそ、もっと聞かせ方を工夫しても良いのでは」というアドバイスも聞かれた。

4月から続いた「HARE NOVA」シリーズファイナルのゲストアクトはUNISON SQUARE GARDEN。名曲を連打する見事な横綱相撲で、長時間にわたるイベントだったにもかかわらず、観客は全く疲れを感じさせない盛り上がりで、イベントの最後を締めくくっていた。

9月20日(土)の公演にどのバンドが選ばれるのか、発表は9月5日(金)19時に公式サイトで行なわれるのでチェックしよう。