<地域No.1店舗の売れる秘訣・エディオン青葉台東急スクエア店>女性客が多い異色の家電量販店 「気軽に立ち寄ることができる店」を目指す

2014.9.9 11:24配信

横浜市青葉区の青葉台東急スクエアSouth-1本館の4階にテナント出店しているエディオン青葉台東急スクエア店は、アパレルのブランドショップなどが入るショッピングセンター内にあることから、女性客の比率が圧倒的に高い。家電量販店として、女性が気軽に来店できる売り場づくりに力を入れている店舗だ。(取材・文/佐相彰彦)

エディオン青葉台東急スクエア店

店舗データ

住所 神奈川県横浜市青葉区青葉台2-1-1

  青葉台東急スクエアSouth-1 本館 4F

オープン日 2001年3月1日

売り場面積 約2240m2

従業員数 約30人

●美しい街並みの青葉台 人気のショッピング館に出店

東京・渋谷と神奈川県大和市の中央林間駅を結ぶ東急田園都市線。住宅街が広がる沿線のなかでも、川崎市の梶が谷駅から中央林間駅の間は、東急グループが多摩田園都市として開発したエリアで、現在約60万の人口を抱える。

このほぼ中央に位置するのが、横浜市青葉区だ。緑が多く、美しい街並みが広がる青葉区の代表的な商業施設が、青葉台駅前の青葉台東急スクエア。ショッピングゾーンは青葉台駅を覆うように7棟に分かれ、それぞれがペデストリアンデッキでつながっている。

エディオン青葉台東急スクエア店は、本館のショッピングエリアにある。もともとは石丸電気の店舗だったが、エディオングループのブランド統一に伴って現在の名になった。オープンからすでに13年が経過し、ショッピングエリア内の便利な店舗として定着している。

入戸野敏明店長は、「東急スクエアは女性客が多い。その女性たちが気軽に立ち寄って、買い物を楽しんでいただける売り場づくりに力を入れている」という。

青葉台駅周辺には、ヤマダ電機が、国道246号線沿いにテックランド青葉店とNew青葉店を出店している。ちょうどエディオン青葉台東急スクエア店を挟むようなかたちだ。2店舗を合わせると、売り場面積、品揃えともにヤマダ電機に分があるようにみえるが、入戸野店長はお客様が求めている品揃えや接客、何度も足を運んでもらう取り組みに力を入れて成功している」と自信をみせる。

●デモンストレーションでアピール 課題は新規会員の獲得

お客様の多くが女性というエディオン青葉台東急スクエア店では、デモや体験コーナーが充実している。「言葉でわかりやすく説明しながら、実際に触っていただいて商品のよさを理解してもらう」ことをコンセプトに、各ジャンルでさまざまな機種が体感できる。

例えば理美容品コーナーでは、イスに座ってヘアドライヤーなどを試すことができ、くつろぐことができるスペースを設けていることが、「お客様から好評を得ている」(入戸野店長)という。また、電子レンジなどの調理家電コーナーでは、休日を中心に料理の実演イベントを開催している。これによって、「家族連れのお客様が多くなった」としている。さらに、昔から青葉区に住んでいる人からのリフォーム案件が増えており、「エコキュートの展示が人気を集めている」そうだ。

青葉台東急スクエアを訪れるお客様を吸引するための取り組みは、「乾電池や電球など消耗品を揃えること。これによって、とくに家電製品を購入する目的がないお客様でも、気軽に店内に入っていただける。最近は、インクジェットプリンタ用のインクや用紙が売れている」(入戸野店長)。また、音楽CDはCDショップに負けない品揃えで、「品揃えの豊富さが気に入ってリピーターになっている方が多い」という。イヤホン・ヘッドホンは、ファンの多いボーズ製品の専用コーナーを設けて自由に試聴できる環境を整備。「音にこだわる方の来店が増えた」そうだ。

青葉台東急スクエアは、2013年度(2014年3月期)のテナント売上高が約226億3000万円(前年度比3.6%増)と過去最高を記録、来館者は約1728万1000人(同1.2%増)に伸びている。

エディオン青葉台東急スクエア店も、この成長とともに順調に推移。入戸野店長は、「売り上げの柱は白物家電だが、Windows XPのサポート終了が引き金になって、今年3月にはパソコンが爆発的に売れた」と、デジタル製品が伸びつつある現状を語る。新製品の入れ替え時期に実施しているエディオン恒例のセール「赤札処分」は、「夏は予想以上に好調」という。

一方で、入戸野店長は、「気軽に来店していただける環境は整ってきたが、会員カードのエディオンカードへの新規加入が少なくなりつつある」と打ち明ける。もちろん、既存会員を多く確保したからこその新規加入減だが、確実にリピーターになる新規会員を獲得するための努力は継続しなければならない。そのために、「さらに接客を強化することが目下の課題」(入戸野店長)になっている。

●店長が語る人気の理由――入戸野敏明 店長

入社後、営業補佐として静岡県を中心に関東エリアの店舗状況を把握する業務に従事。2013年4月にエディオン青葉台東急スクエア店の店長に就任した。さまざまな店舗を回ったが、「女性のお客様が圧倒的に多いという店舗は、ほかにはない」という。ファッションの感度が高い青葉台で、「街や客層にマッチした家電量販店」を模索する日が続く。

スタッフは、「お客様とのコミュニケーション能力に長けている人材が多い」と自負。新規会員獲得への基盤は整っている。会員の購入履歴などを分析して、「さらにお客様の要望に応える店にする」と意気込む。

※本記事は、ITビジネス情報紙「週刊BCN」2014年9月1日付 vol.1544より転載したものです。内容は取材時の情報に基づいており、最新の情報とは異なる可能性があります。 >> 週刊BCNとは

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