「風邪薬に含まれているのは抗炎症剤(NSAIDsなど)や抗ヒスタミン剤、鎮咳・気管拡張剤、去痰剤の4成分。飲んでもウイルスや菌を殺すわけではなく、症状を抑えるものだと考えてください。逆に成分をたくさん詰め込んだ風邪薬は成分同士がケンカし合って、風邪を悪化させかねないものも多くあります」

風邪の症状を緩和したいときには、基本の4成分が含まれたシンプルな風邪薬を選ぶのが一番賢いといえるでしょう。

この他にも、第1章では鼻炎薬や湿布薬など私たちにとって身近な市販薬、第2章ではドラッグストアにあふれる生活用品、第3章では化粧品・サプリ、第4章では男性向けケア用品の選び方が詳しく解説されています。「意味のある薬選び」をしたい方は一読してみては?

【教えてくれた識者】
中川基さん
サイエンスジャーナリスト。早稲田大学本庄高等学院スーパーサイエンスハイスクール指導員。著書に『ニセモノ食品の正体と見分け方』(宝島SUGOI文庫)など。ビジネスジャーナルでの連載「薬局の歩き方」も人気。

 

フリー編集者・ライター。岡山県出身。中央大学法学部卒業後、楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは女性の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。結婚・離婚を一度経験。11月14日に『はたらく人の結婚しない生き方』を発売。