脚本家・北川悦吏子の“初舞台”は真矢みき主演でリアルな女性を描く

2012.1.20 16:37配信
『彼女の言うことには。』左より真矢みき、北川悦吏子 撮影:本房哲治  『彼女の言うことには。』左より真矢みき、北川悦吏子 撮影:本房哲治

ドラマ『素直になれなくて』『ビューティフルライフ』の脚本や、近年では映画『ハルフウェイ』の監督を手がけるなど、映像のフィールドで活躍してきた脚本家・北川悦吏子がついに“初舞台”に挑む。北川が初めて舞台の脚本を手がける『彼女の言うことには。』で主演を務めるのは、毎年「理想の女性上司ランキング」で上位に入るなど、ハンサムウーマンぶりで幅広い層に人気の真矢みき。共演には筒井道隆と矢田亜希子も決まり、舞台での北川ワールドに期待が膨らむ。演出は昨年のドラマ『それでも、生きてゆく』が話題を呼んだ永山耕三が担当。北川とドラマ『ロングバケーション』でタッグを組んだ仲だけに、表現の場を舞台に移した本作でどんな化学反応を起こすのか注目だ。

『彼女の言うことには。』チケット情報

物語は、パリ発成田行きの飛行機の中で、隣り合わせた男女が恋に落ちるか落ちないか、というもの。ほぼワンシチュエーションというのは北川作品でも初めての試みで、これも舞台ならでは。そして真矢が演じる主人公は一見イイ女なのだが、どこか一生懸命な様子が滑稽でもあり……という役どころ。「ちょっとカッコつけて洋書を読んでみたり隣に座った人が気になったりと、私が普段機内でやっていることがそのまま描かれていてビックリしました(笑)」とは、台本を読んだ真矢の感想。対する北川は「真矢さんってクールビューティーに見えるけど、バラエティ番組とか素の時の彼女をみたら、“面白(おもしろ)、かわいい人だ!てわかっちゃったんです。視線の動き方とか(笑)。そこからどんどんヒロインのイメージが膨らみました」とさすがの洞察力を披露。「それにせっかくこんなチャンスを頂いたのだから、ドラマでは出来ないことを全部やろうと。だから書くのはすごく苦しかったけれど、初めてのことばかりで楽しかったですね」と北川。真矢も「こういう等身大の女性で、恋愛が絡む役というのはほとんど初めて。新しい役は常に挑戦と思って挑みたい」と意気込みを語った。

対談中も「脚本はリアルに、こういうことあるある、っと思えてもらえてナンボだと思ってます。だから、自分が経験した見苦しいこと、つらいこと、情けない思い、満載です(笑)」と話す北川に、「私もそのタイプで、だからしょっちゅう頭をぶつけてばかり」と共感しきりの真矢。「よくある恋愛ドラマのような展開はつまらない。雨降りの軒下で雨宿りをした男女が、一瞬で恋に落ちる、みたいなのがいやなんです。隣り合った飛行機の中。12時間あれば、化粧もはげるし、寝たら鼾もかくかも、という長すぎる出逢いをコミカルに描きたかった」(北川)、「北川さんの脚本はト書きに『さて、ここでどうなるか』と呼びかけがあって、こちらもどうやろうかって考えるのが楽しい」(真矢)と、まさに脚本家と女優のコラボを予感させる本作。演劇好きだけでなく、ドラマ好きにもオススメの一本となりそうだ。

取材・文 佐藤さくら

公演は4月15日(日)から5月6日(日)まで東京・パルコ劇場にて上演。チケットは年3月3日(土)より発売開始。その後、名古屋、大阪、福岡と各地を回る。

いま人気の動画

     

人気記事ランキング