フォトキナ2014開幕、意欲に満ちた新製品が続々、液晶画面のないライカも登場

2014.9.18 13:4配信
「フォトキナ2014」が開催されているケルンメッセ。観光名所ケルンの大聖堂からライン川を渡った反対側に位置する

【ドイツ・ケルン発】写真・イメージング分野の世界最大の見本市で、2年に一度開催される「フォトキナ2014」が、現地時間の9月16日、ドイツ・ケルンのケルンメッセで開幕した。会期は21日まで。世界160か国以上から、18万人以上が訪れると見込まれる。

今年は出展社が1070社と、前回2012年から88社減り、それに伴って展示スペースもやや縮小した。日本の主要デジタルカメラメーカーでは、カシオが出展を見合わせるなど、このところのスマートフォンの台頭で世界的にシュリンクが続いているカメラ業界の今を反映した格好だ。

しかし、画期的な製品も数多く発表されている。現在の世界カメラ市場で最も影響力の強いメーカーの一つ、キヤノンは、フォトキナ開幕に先立つ15日にプレスイベントを開催。中・上級向け一眼レフの新製品「EOS 7D Mark II」を発表した。有効画素数約2020万画素のAPS-Cセンサを搭載し、毎秒10コマの連続撮影ができる。前モデルの「7D」の発売から丸5年を経て、全面的にリニューアルした意欲作だ。競合のニコンに同クラスの製品「D300S」の後継モデルがまだないこともあって、販売は期待できそうだ。プレスベントで「キヤノンは進歩し続ける」としながら、キヤノンの真栄田雅也常務が新製品を掲げると、会場から拍手が沸き起こった。

一方、同じく15日のプレスイベントで、ミラーレスカメラのフラッグシップモデル「NX1」を発表したのがサムスン電子だ。Myoungsup Hanエグゼクティブバイスプレジデントが製品を誇らしげに掲げて紹介した。有効2820万画素のAPS-Cセンサを搭載。従来機の2.8倍高速というプロセッサは、ピントを合わせ続けながら毎秒15コマの連続撮影に対応する。オートフォーカスは位相差式とコントラスト式のハイブリッドタイプ。いずれも200以上のフォーカスポイントを備える。4096×2160の4K動画の撮影にも対応。防じん防滴のマグネシウムボディなど、ミラーレスカメラのフラッグシップにふさわしいスペックをこれでもかとちりばめた。サムスンは、まだ日本でカメラビジネスを展開していないが、欧州ではタブレットとのセット販売などを通じて着実にシェアを伸ばしているという。「NX1」は、ソニーが大きくリードし、サムソンが追いかけている世界のミラーレス市場に大きな変化をもたらすかもしれない。

16日、フォトキナ開幕とともに発表されたもう一つの驚きの新製品が、おひざ元ドイツの老舗メーカー、ライカから登場した「LEICA M Edition 60」だ。ライカの代名詞ともいえるレンジファインダー式カメラ「ライカMシリーズ」は、今年で誕生60周年を迎える。その記念モデルとして、世界で600台限定で発売する製品だ。最大の特徴は、モニタがないこと。カメラの背面にはISOダイヤルがあるだけで、他のデジタルカメラにあるようなスイッチ類や液晶モニタといったものがまったくない。ライカカメラAGのアンドレアス・カウフマン社主は、「撮影に集中できるよう、シンプルさを追求したカメラ」と紹介。カメラでは撮影画像が確認できないので、フィルム時代と同じようなスタイルで撮影が楽しめる。まさにライカらしい試みだ。

このほか、撮影後に自由にピントが調整できる画期的なカメラ「Lytro Illum」の実機も登場、Lytroブースでは、手に取る人が絶えなかった。また、パナソニックからは、スマートフォンとカメラを融合させた新カテゴリのカメラ「LUMIX DMC-CM1」の開発が発表されるなど、「フォトキナ2014」ではカメラ市場の新たな展開が予感される展示が目立った。

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