宇佐美貴史(ガンバ大阪) (c)J.LEAGUE PHOTOS 宇佐美貴史(ガンバ大阪) (c)J.LEAGUE PHOTOS

『2014Jリーグ ヤマザキナビスコカップ』ニューヒーロー賞決定まで、残り2試合となった。大会開幕時に23歳以下の選手が対象のニューヒーロー賞は、予選リーグから準決勝までの各試合会場における報道関係者の投票をもとに選出される。予選リーグ終了時の得票上位選手は以下の通り。

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二見宏志(ベガルタ仙台)、山本大貴(仙台)、関根貴大(浦和レッズ)、矢島慎也(浦和)、河野広貴(FC東京)、武藤嘉紀(F東京)、竹内涼(清水エスパルス)、六平光成(清水)、宇佐美貴史(ガンバ大阪)、西野貴治(G大阪)、森岡亮太(ヴィッセル神戸)。

得票上位者の中で勝ち残っているクラブに属すのは、宇佐美と西野のみ。過去の19人の受賞者のクラブの成績を振り返ると、優勝8人、準優勝5人、ベスト4・5人、グループリーグ敗退1人となっている。ニューヒーロー賞が新設された1996年の名波浩以外、18人がベスト4以上の成績を上げたチームから選ばれている。ということは、準決勝2試合でインパクトを残した選手が、ニューヒーロー賞にぐっと近付くことだろう。

ニューヒーロー賞候補は多士済済である。得点こそ1ゴールだが、準々決勝第2戦・浦和戦で落差の大きいドライブシュートを決めた野津田岳人(サンフレッチェ広島)は強烈な印象を残した。『アジア大会』を経て、さらに成長した姿を見せてくれるはずだ。

U-21日本代表はまだいる。大島僚太(川崎フロンターレ)である。主将としてチームを支える大島は、攻撃の核を担う。卓越した技術を誇るMFはパスにシュートに正確なキックを放つ。また、西野はU-21日本代表、G大阪の最終ラインでなくてはならない選手として存在感を発揮する。

存在感と言えば茨田陽生(柏レイソル)だ。ルーキーイヤーから定位置を確保し、5年目を迎えるボランチは主軸の雰囲気を醸し出すが、年齢はまだ23歳。長短織り交ぜたパスで攻撃の形を作るとともに、鋭いスルーパスで決定機を演出する。

現時点で最もニューヒーロー賞に近いのが、宇佐美だろう。準々決勝・神戸戦での2ゴールを含め、得点ランキング2位タイの4ゴールをマークする。しかも、対神戸で7試合連続ゴールという際立ったキラーぶりを見せ付けた。昨季J2リーグ18試合で19ゴールと覚醒したストライカーは、ケガで出遅れたがJ1でも15試合で7ゴールと結果を残す。日本代表に招集され、準決勝に出場できなかったとしても、宇佐美がニューヒーロー賞受賞候補であることに変わりはない。

10月9日(木)・広島×柏・エディオンスタジアム広島はチケット発売中、10月9日(木)・G大阪×川崎F・万博記念競技場は9月28日(日)、10月12日(日)・川崎F×G大阪・等々力陸上競技場は9月27日(土)に一般販売。