グローバルイベントに変貌しつつある東京ゲームショウ

9月19日、世界最大のコンピュータエンタテインメントショー「東京ゲームショウ2014(TGS2014)」が、千葉・幕張メッセで開幕した。過去最多の421社が出展し、スマートフォン向けゲームの出展は昨年の約2倍に増加した。国内企業が219社に対し、海外企業の出展は約半数の202社だ。

オープニングセレモニーでは、主催者のコンピュータエンターテインメント協会(CESA)の鵜之澤伸会長が、「家庭用ゲーム機が売れないといわれる時代にあって、PlayStation 4(PS4)の世界での販売台数はあっという間に1000万台を突破した。スマートフォンゲームでも日本は先進国で、世界から注目されている」と、ゲーム産業での日本の目覚ましい活躍に言及。「ネットワークが発達し、ゲームのあり方が変化している。新しいゲームが引き起こすイノベーションが、遊びそのものを変えていくと確信している」と、今回の「GAMEは変わる、遊びを変える」というTGS2014のテーマに込めた思いを語った。

日本のコンテンツを世界に発信する仕組み「ジャパン・コンテンツ ローカライズ&プロモーション支援助成金(J-LOP)」の対象になっているTGS2014。経済産業省の石川正樹大臣官房審議官は、「国としても、ゲーム産業の海外プロモーションを推進したい。ゲームコンテンツをきっかけに、さまざまな日本文化を世界中に発信できる。TGSはその大きな一歩だ」と、業界への期待を述べた。

今年の注目は、バーチャルリアリティに特化したヘッドマウントディスプレイ(HMD)。視界をゴーグルで完全に覆い、コンテンツへの没入感を生み出すだけでなく、映像に頭の動きを追随させることで全方位に展開する仮想世界を味わうことができる。米Oculus VRが開発した「Oculus Rift」やサムスン電子の「Gear VR」など、多数の近未来インターフェースを体験ブースに用意しているので、ぜひ注目してほしい。

9月21日までの開催で、入場料は中学生以上が1200円、小学生以下は無料。4日間で22万人の来場を見込む。