自宅のドアの前に立ったら、自動で鍵が開く──。6月13~15日に中国・上海で開かれたコンシューマ・テクノロジーの展示会「CES Asia」で提案されていた、スマートロックの一例だ。近頃は、住宅のドアの鍵を電動化する動きがみられる。

日本におけるスマートロックは、スマートフォンが物理的な鍵の代わりになるイメージが強い。一方、CES Asiaの会場では、ドアノブに10キーが表示されるモデルから、指紋認証、顔認証などの生体認証まで、幅広い種類のスマートロックを各社が提案していた。

家のドアが生体認証になり鍵穴が無くなれば、鍵の紛失やピッキングされるといった、防犯上の心配も少なくなる。カメラを搭載していれば、インターフォンを付ける必要もなくなるだろう。また、スマートロックの電池が切れそうになれば、スマホのアプリに通知を送るほか、液晶パネルを搭載したモデルなら画面で電池残量を確認できる。

利点がある反面、欠点もある。指紋や顔を登録したり、スマホアプリと連携させたりと、導入時に一定のハードルがあることだ。中国では、高齢者にとってスマートロックは“未知のもの”とされており、不便なものとさえいわれている。

しかし、この欠点は売上増のチャンスにもなりえる。導入サポートやメンテナンスなどのサービスを、製品とは別にオプションとしてつけることで、収益につなげられる可能性があるからだ。ビジネスモデルは家電やPCと同じといえる。

昨今、カーテンや窓など、家の中のあらゆるものの電動化が進んでいる。導入に時間がかかる可能性はあるが、ドアノブもその例に漏れない。近い将来、物理的な鍵は過去のものになり、玄関のドアは自動ドアになるかもしれない。(BCN・南雲 亮平)

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